フジテレビ系で1997年に放送された深夜番組。
「催眠」という菅野美穂が主演の映画を覚えていますか?続編として「千里眼」などという映画もあり、その原作を執筆したのが松岡圭祐(写真)という作家。この人はもともと臨床心理士だそうで、催眠術を使うこともできました。「催眠」公開のとき、「あれ?この人たしか・・・」って思った人もたくさんいたはず。実はこの人、催眠術師としてこの深夜番組「A女E女」に出演し、大暴れ(?)していたのです。
深夜番組とお色気といえば切っても切れないもの(と僕は思っている)。古くは「11pm」に「海賊チャンネル」、「オールナイト・フジ」、「トゥナイト」、「EXテレビ」、「ギルガメッシュないと」に「殿様のフェロモン」などなど。時には生放送での放送事故などのアクシデントもあり、楽しかったのですが、最近は小さな子どもなんかも遅くまで起きているようになったからか、昔よりもそんな番組が少なくなったような気がします。
この「A女E女」は、「殿フェロ」以来のフジテレビのお色気深夜番組。それも「催眠術」を使った「催眠バラエティ」。出演しているたくさんのおねえちゃんたち(今考えれば皆AV関係か売れないグラドルだった)は松岡氏にエッチな催眠をかけられ、あられもない姿をさらしていきます。
どんな催眠術かというと「音」で感じる催眠術。音が大きければ大きいほど感じる度合いが大きい。鼓膜から入る音がすべてアソコへとダイレクトに伝わるらしく(笑)音が鳴るたびに催眠にかかった女性はもだえまくります。チンパンジーのおもちゃのシンバルでは軽い刺激を感じ、将棋をさす音や風呂上りのオヤジのタオルアタックの音などでだんだんと刺激が大きくなり、とどめはあばれ太鼓でフィニッシュ!
そんな中で行われる女性たちのレース。次々に襲い掛かる快感をこらえながらゴールを目指します。実況は食わず嫌いでお馴染み、マッキーこと牧原アナウンサー。
また、クマのぬいぐるみに対してした行為が自分の体にされているように感じる催眠も。松岡氏がクマで胸をさわるしぐさをすると女性も胸をおさえ、クマの股間をまさぐると・・・といったとてもエッチな催眠ショーが若手お笑い芸人(ビビるなど)の前で繰り広げられます。 ここでは松岡氏、非常にワルノリで楽しそうです。共演者からもキワモノ扱いされてます。まさかこの人が大ベストセラーの原作者になるとは思えません。
でもこれ本当にかかっているんでしょうか? 僕にはヤラセか本当かはわかりませんが、友人のFくんは「この首筋の血管の出方はマジだ」と分析していました(笑)。ま、こういうものガチだと思って見た方が面白いもんです。
しかし内容が内容なだけに、低俗番組として批判を受け(そりゃそうです)、お色気はフェードアウト、そのまま終了となります。残念。この番組に出演していたせいか、松岡氏は作家として正当な評価を受けにくいとか。。。無理もないですね。僕としてはあのキャラでもっと活躍してもらいたかった。