
土曜深夜といえば「オールナイト・フジ」。長年に渡り生放送ならではのドタバタぶり、ハプニング(とんねるずがテレビカメラを倒して壊したのは有名)や深夜ならではのお色気コーナーなどをお届けしてきました。
そんな「オールナイト・フジ」も1991年にはバブルガムブラザーズの「うぉんびーろーん」とともに終了。後半はお色気コーナーもなく、ちょっと残念でした。
また、お笑い界でも「とぶくすり」などが放送され、ナインティ・ナイン、極楽とんぼ、よゐこなどの新しい世代が台頭。
この流れを受けて制作されたのが「殿様のフェロモン(略して殿フェロ)」です。司会にはドラマ「悪魔のKISS」で人気急上昇の常盤貴子、当時テレビで彼を見ない日はなかったという中山秀征、そして「ダウンタウンのごっつええ感じ」で頭角をあらわした今田耕司を起用。出演者には女性軍団「フェロモンズ」をはじめ、ナイナイ、極楽、光浦、よゐこ、武田真治、アンバランスなどが脇を固めます。さらにオープニングにはブレイク寸前の「シャ乱Q」の「上京物語」を起用。

また、出演者を騙すコーナーも多数。抜き打ちでレギュラーメンバーの部屋や楽屋に今ちゃんが訪問して部屋をチェックしたり、中山秀の車が爆破されたり・・・。内容的には裏番組「ギルガメッシュないと」を凌駕するものでありながら、1クールで終了。流れは「めちゃめちゃモテたい」「めちゃめちゃイケてる」へと引き継がれていきます(もちろんエロなし)。
ところで「オールナイト・フジ」のように番組中にゲストミュージシャンがスタジオライブをすることがありましたが、よく来てたのが当時アニメ「幽遊白書」のエンディング「アンバランスなkissをして」を歌っていた「高橋ひろ」。殿フェロのエンディングでも歌っていましたが、先日若くして亡くなられたとのこと。ご冥福をお祈りいたします。