フランス軍 の 初代 カトラリーセットナイフ | 無芯のブログ

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フランス軍で使われていたのと同型の タトゥーナイフ です。               couteau tatou

 

このナイフは、フランス の Michel Rozas ミシェル・ロザ 氏によって デザインされ キャンパー や ハイカー 登山家 が野営中の喫食時に使い易いよう 取り外せるカトラリーを付けたツールで 1979年当初は軍向けではなく一般民間品として販売されました。

後にフランス軍の中でも使用されるようになり 初代以降の カトラリーセットナイフ の通称がTATOU と呼ばれてるのは、このナイフが原点だからです。

 

各ツールを展開・取り外した状態

ツール本体には、ラージブレードと栓抜き付缶切りが内蔵されてます。

スプーンとフォークが本体から取り外せるようになってます。

 

お馴染みの収納状態での全周画像

本体 樹脂部分の材質は、ポリアミド製

重量は146g 長さ 140mm(収納時)  幅 30mm

ブレードとスプーン・フォークは ステンレススチール製

フランス軍では、諸説有りますが 大体 1985年頃から使われるようになってきたとの話です。

 

私の私見ですが、このナイフ 軍単位では支給までされてなかったと思われます。

最初、一般販売された品を軍の兵士がたまたま私物として入手した物がとても使い易く 他の兵士達も欲しくなり 上官へ基地内の売店でも気軽に入手出来るよう上申したのではないかと推察します。

軍の上層部も、ナイフが母国フランス製だった事から メーカーへ基地内での販売を依頼もしくは許可をしたのではないかと考えられます。

中には上官が纏めて購入し、部下達へ配付したなんて事も有ったかもしれません。

実際 軍の中では、80年代後半から90年初め頃には 年間 万単位での販売が有ったようですヨ。

ただ、当時 その販売数に対して 母国での生産が追い付かなくなってしまったようで 日本の関市の刃物工場へ組立の外注を出していたようですナ!!

 

側面の TATOU アルマジロ マーク

 

スプーンとフォークを収納する部分にはフランス製を示す文字が入ってます。

Modele Depose Et Brevete

MADE IN FRANCE

Design MICHEL ROSAZ 

 

ブレードを展開した状態

ブレードにはロック機構は無いですが、クリックが有り 90℃展開部分で1クリック 全開で2クリックが掛かり簡易的な固定感は有ります。

ブレード展開時の長さは、約230mm

 

栓抜き付缶切りツール

 

付属のスプーン 

ステンレスを示す INOX の文字刻印が入ってます。

 

付属の フォーク

材質はスプーンと同じステンレスですが、こちらには INOX の刻印は有りません。

 

こちらは、タトゥーナイフ カトラリーセット の取り外しと取り付けの図解

ナイフブレードの軸パーツを使いレバーを操作して取付・取外しを行います。

 

余談ですが 前に紹介した ↓

 

2代目 ビバークタイプ のカトラリーナイフをフランス軍とTB社で合同開発し 1990年の中頃に兵士へ正式支給を開始してから、初代タトゥーナイフは販売数を一気に減らし年間で百本程までしか売れなくなってしまったようです。(確かに同じようなナイフを軍から支給されてるのに買わないよナ!!)

その事からか、引退を考えた デザイナーの ミシェルロザ 氏は タトゥーナイフの生産と権利を 中国の工場へ売却するかを考え迷っていたようですが、仏製としてのタトゥーナイフを守りたかった フランス人の roland nurier ローランドヌリエ 氏によって 2007年 TATOU社を買収 国内の身障者施設などに組立を依頼しコストを抑えつつ同製品の生産を続けて行きます。

ただ、残念ながらその頃 フランス軍では既に3代目のカトラリーセットナイフが支給されていて ヌリエ氏が生産を続けた初代タトゥーナイフは軍で使われる事は無かったと思われます。

ヌリエ氏がTATOU社を手放した後、同社は若者向けに樹脂ハンドルの色をカラフルにした商品などを展開しましたが 販売数が伸びなかった為か(2016年に引き継いだ)代表者!?の sébastien dumas セバスチャンデュマ 氏は 現在 フランス国内でのタトゥーナイフの生産を休止してしまったようですヨ。

 

そうそう また私の私見なのですが、少々前に タトゥーナイフの組立を関市の刃物工場へ外注していたと書きましたが、ヌリエ氏が買収した時 それ迄 日本で組立てられた商品在庫の引き取りを(全フランス製造に拘った為?)拒否したのではないかと考えてます。

というのも、現状 関市の ふるさと納税 の 返礼品 に なぜかフランス製の タトゥーナイフ がラインナップに入ってるからです。

出所は 関菊水刃物 からだそうですが、おそらく引取りを拒否されてデッド在庫となってた商品を組立てが関市だから良いかな!?って事で出してるんじゃないかと思われます。

 

ただ、ナイフのブレードには 返礼品を示す 菊水刃物 のマークが追加刻印されてしまってます。

せっかく、フランス軍で使っていたのと同じ当時物の未使用品なのに マークが入っただけで(軍では使ってない)残念仕様になってしまってますヨ(悲)

まぁ、私が入手したのは別の方からなのでこのマークは入って無いので一安心ですが。

 

閑話休題

このナイフをフランス軍で兵士が使ってた時の感じにするため 2代目ナイフに付いていた ナイロンケースを使ってみます。

これネ~

 

サイズ的に初代は2代目と収納全長が変わりがないのですんなり入れる事が出来ました。

このポーチに入ってると より フランス軍 で使ってたという感じになりますゾ~

 

 

にしても、使用されていた当時と同型の未使用品を手に入れられたのは幸運でした。