ビクトリノックス Swiss Army Knife の 製造年を判断する | 無芯のブログ

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ビクトリノックス スイスアーミーナイフ 91mm の クライマー レッド 1.3703 です。

現在も販売中で 尚且つ フリマ や オークション などでも 沢山 見掛ますので、特に珍しい物では有りません。

中古なら上手く行けば、1000円前後でそこそこ程度の良い物も入手出来ます。

でも、こうやってツールを収納した状態では何のモデルかさっぱり分かりませんネ!!

 

各ツールを展開した状態です。

オークションに出品して高めの入札を期待するなら、この様に付いてるツールを全て重ならないように広げた画像を掲載すべきですヨ!!

一部のツールだけ出した状態や無展開状態の画像だと、正直どのモデルかの判別が難しく せっかく貴重なツールかもしれない品なのに安価で落札されてしまうなんて事もありえます。

まぁ、入手する側から云えば二束三文で掘り出し物が得られるのでラッキーなんでしょうけど(笑)

 

 

それはそうと、このツール自体はいつ頃 生産された個体なのでしょうか?

スイス軍に納入されてる 軍用 ソルジャーナイフ なら 製造年が二桁の数字でラージブレードの根元へ刻印されているので判りますが、普通のスイスアーミーナイフには年号を示すものは入れられてないので正確には分りません。

ただ、付いてるツールによっては大体の製造年を推察する事は可能なんですヨ!!

 

年代を大まかに知る上で特に大事なのは、ラージブレードの刻印 表裏 や 下部に付いてる リーマー などです。(91mmサイズのナイフに対しての事ですが)

ラージブレードの根元のメーカー名の刻印

VICTORINOX

SWITZERLAND

STAINLESS

ROSTFREI

4列の刻印ですが、Vの字が他の文字より大きくなってるブレードは 1986年頃から製造されてるモデルに付けられてます。

Vic の場合 刻印 TANG STAMP にある程度、生産年を把握出来るヒントが有るのでネットなどで調べてみると中々面白いですゾ。

 

下部に付いてる リーマー

糸通しのが有るのが分かりますネ! これが無い物は1985年以前の製造されたもので、有るのはそれ以降に作られた品になります。

リーマーを見ただけでも、容易に1985年以前か以後に生産された品かを見分ける事が出来るので意外と年代判別で重要なパーツなんですヨ!!

フリマやオークションに出される時は、このパーツも必ず展開して見えるようにしましょう!

 

下部に付いてる マルチフック 

これは、1991年以降に製造されたものから付けられるようになりました。

これが有れば有無を言わさず、1991年以降の生産品となります。

収納された状態でも、ちょこんと頭が飛び出してるので判別は し易いですヨ!!

 

ハサミです。

中心がマイナスネジでねじ止めされてるのが分かりますか!?

このネジが有るものは1992年頃までの製造品に付けられてます、それ以降の品は リベット 留めに変更されて分解が出来ないようになってます。

 

ハサミの内側にバネが外れ難いように滑る溝が付いてますが、これは1990年以降に生産された品に付けられてます。

それ以前のものには溝が無く、装着されるスプリングの先端形状も違います。

 

栓抜きのツールです。

ツール展開時に この位置で一旦停止する90℃ハーフストップ機能が、1985年以降の生産品から付けられているそうです。

ハーフストップしない品は、それ以前に販売された物ですヨ。

なお反対側の缶切りツールの方には、半停止機能は有りません。

 

パッと見、同じモデルだと昔から全部同じツールが付けられているように見えますが 年代によって改良されたパーツへ変更がされてるんですヨ!!

このパーツがいつ頃から付けられてるのかとか、このパーツは何時まで付けられていたなどをある程度把握出来れば 入手しようとした時にいつ頃の品かを判断出来るようになりますゼ。

但し 他のサイズ 84mm 74mm 58mm・・・の場合は若干パーツ採用年のズレが有るようですので注意して下さい。

 

 

因みに、このクライマーは マルチフックとハサミにネジ止めが有るので1991年から1992年頃の間に生産された個体だと推察出来ます!!

 

本体に、年号の刻印が無くても こんな感じで大体の製造年を判断出来るんですヨ!!

自分で現在 持っている ビクトリノックス の ツール が 何年頃に作られたのかを調べてみるのも、結構 楽しいものです!

 

↓ VICTORINOX スイスアーミーナイフ の アイテムナンバー の 構造も結構興味深いですヨ!!