VICTORINOX スイスアーミーナイフ の アイテムナンバー の構造を知る | 無芯のブログ

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VICTORINOXDUAL PRO です。

2017年に、スイス本国 の工場での生産は終了していて 廃盤 扱いになってますが 

メーカー 及び 市場の在庫はまだ有るようなので、現在も入手は容易な マルチツール です。

コルクスクリュー の部分が プラスドライバー になってる 別バージョンで北米市場にて販売された Dual ProX の記事はこちらに少し載せてます。→オランダ軍の軍用ポケットナイフ

 

因みに 日本で発売された時の 名称 は ビクトリノックス デュアルプロ MWC です。

今回、なぜこの デュアルプロ を取り上げたかと云うと

名前の末尾にある MWC って文字が どんな意味が有るのか興味が湧いたからで 一応 軽く調べてみましたが 分かりませんでしたゼ。(笑)

 

そうこうしてる内に 何気なく、本体のラベルや紙箱に付いてるラベルを見たら デュアルプロ の アイテムナンバーが入っていて そこの末尾にも同じく M W C という文字が入っているのに気付きました!!

 

カタログには、この様な感じでナンバーが載ってます。

 

0.8371.MWC

おそらく、日本名 の 末尾文字 はここから来てるんだろうと思い ビクトリノックス の アイテムナンバー の方向から調べてみる事にしましたヨ。

 

VICTORINOX の ホームページ では 電子版 の 製品カタログ が ダウンロード 出来ます。

以前は、日本語版 のカタログ が有りそれを入手していたので 改めて見てみたのですが アイテムナンバー に関する事は載ってませんでした。

 

ただ、海外版(英語版)のカタログには ITEM NUMBER STRUCTURE ( アイテムナンバー の 構造 )という

解説されたページが付いてましたヨ~!!

これは、そのページからの抜粋で、解り易いように日本語に替えてます。

これですと、番号の前5桁がアイテムナンバーで その後ろがアイテムの機能や特徴を表すようですネ!?

 

私が気になってるのは、後半の機能と特徴の方なのでそちらを見ると・・・

この様な表が出てきました。

上部は、アイテムナンバーの5番目の数字が何を表しているのかが書かれてます。

そして、下部が 機能や特徴 グリップの色番号などを示した解説になってます。

 

この表からすると

デュアルプロ MWC

M は One Hand Open (片手開放)が出来るブレードの付いたマルチツールです、主に軍や消防・救急・警察において使用する事を想定し製造されたモデルのようですヨ。

簡単に考えると、ラージブレードに サムホール 親指の引っ掛け穴 が有る物に このM が付くようです。

 

※追記

2020年に発売された スイスツールスピリット MXBS では

赤丸部分の突起が、ブレードの片手開放が出来るパーツになってます。

ゆえに、アイテムナンバー に 3.0226.M3N と M が付いてますヨ。 隣の3は色番号(黒)で、Nはナイロンポーチ付きという事です。

 

W は、ラージブレード 刀身部 に WAVE Edge (波刃)が有る物に付けられます。

 

 

ここまでで、MW の事は判明しました!!  では 最後の C は・・・

こちらの表に載ってましたヨ~

これは、マルチツールの両側面に付けられる 樹脂製や 金属製の Scale ( スケール ) と呼ばれる グリップハンドルパネル について書かれてます。

ビクトリノックス の マルチツール に 付けられてる スケール の基本色は 赤色 の様で その場合は後ろのコンマ以下には色番号は入りません。

対して 赤以外の色のパネルを装着したモデルには、アイテムナンバーの後へスケール本体の色番号や素材番号が追加されます。

 

↑このスケールは、一見 赤色だから色番号が付かないと思われますが 表面に camping と文字が入ってる特殊な物なので 末尾に 71と云う数字が入ります。

例)

victorinox キャンパー 1.3613.71

victorinox レインジャー 1.3763.71 etc・・・

 

 

それでは デュアルプロ の C の調査に戻りますと・・・

表の下部にその説明が有りましたビックリマーク

C は、2008年から採用された 新スケール ( 樹脂製ハンドル )の事で デュアルコンポーネントスケール と呼ばれてます。

この 新スケールは、デュアルという名前からも分かるように  ( ナイロン樹脂とウレタン樹脂の) 2つの素材を組み合わせて作られており 防滑性や耐衝撃性に優れているのが特徴です。

C の 赤/黒 が 基本色で、それ以外の色には C の後に色番号が付きます。

 

デュアルコンポーネントスケールは 2008年に スイス連邦軍 の スイスアーミー ソルジャーナイフ 更新の際に使われたのが最初とされてます。

 

クラッカーこれで、 MWC の語句の謎が全て解明されましたネ~!!合格

 

 

再度、 Dual Pro の アイテムナンバー を見てみます。

0.8371.MWC

この番号だけで解る事は、 メインブレード に サムホール と 波刃 が付いていて 基本色の 赤/黒の デュアルコンポーネントスケール が装着されてる マルチツール で スケールツール が無くキーリングのみと云った感じでしょうか!?

 

それでは、こちらのアイテムナンバーではどうでしょう?

0.8463.MW3

デュアルプロと同じく、メインブレードにサムホールと波刃が有りますが Cが無いので普通のポリアミド樹脂製のスケールです、但しこの スケール ( グリップパネル )の色は 色番号の  が付いてるので黒色ですヨ。

さらに、アイテムナンバーの5桁目にが入ってるので キーリングの他に スケールツール の つまようじピンセット が付いたマルチツールになります。

商品名は、ワンハンド トレイルマスター ブラック です。

 

写真を見なくても、アイテムナンバー だけで どんな色かとか どんな構造かとかが 大体 解るようになってるんですネ!!グッド!

 

VIC の アイテムナンバー 凄い!!

( ハズキルーペ の TVCM 口調で!!)