7日目の夕食は、アンカラ市内が一望できるレストランで。

 

テラスからの眺望が素敵で、もうすぐ終わる旅の最期を予感してちょっと寂しい。

 

食事も美味しくいただいて、デザートにでたトルコアイスを喜んでネルネルしていたらお隣のツアー客が珍しそうにのぞき込んできたので(この当時はまだトルコアイスは一般的ではなかったので)「あ、これデザートのトルコアイスですね。こうして練るとおいしいですよー」と話していたら、そちらのグループのデザートはフルーツでした(笑)

その後アンカラ駅へ向かいます。

 

ここから夜10時半にアンカラ駅を出発するアンカラエキスプレスに乗り、一晩かけて列車で移動し、翌朝イスタンブールに到着する予定。

この列車は寝台特急。楽しみです。

 

ここでガイドさんから説明が。

「この列車は、途中で絶対下りないように。以前夜中の2時に、日本のツアーのお客さんが途中にとまった駅で写真を撮ろうと下車してしまいました。そして列車が突然動き出してしまい、その方は夜中に寝巻のままカメラだけ持って無人駅に取り残されて、その後朝にその人がいないといって騒ぎになりました。

 

夜中は発車音もなく列車が出発するので、こうしたことが起こります。

特に夫さん、夜中に駅で写真を撮ろうという考えは絶対に起こさないように。奥さんは寝台にご主人を縛り付けておいて今晩寝て下さいね(笑)」

と厳重なご注意が。

 

アヤツならやりかねんからなー。みんな爆笑!

これまでの彼の行動を見ていて、ツアーのみーんな良く分かっています。

 

 

バイバイ、アンカラ

このアンカラエクスプレス、とても快適でした。

ただ、寝台特急アンカラエクスプレスは現在運休していますが、次にいつ再開になるかどうかわからないそうです。

中に入ると、コンパートメントが並んでいます。

私たちは2名用のコンパートメント。

それぞれにコンパートメントが割り当てられ、(決して広くもなく豪華でもないのですが、二人でのんびりできる空間はとてもよかったです)コンパートメントの中には小さな冷蔵庫もあり、座席が途中から小さなベッドになり、手を洗うちょっとした洗面台もあります。

そして、一晩かけてイスタンブールのハイダルパシャ駅へ移動します。

最初はこういう状態で、発車するとしばらくして、車掌さんがベッドメイキングにきてくれます。寝心地も、まあまあ良い。

それぞれのコンパートメントには小さな冷蔵庫がついていて、中には水とおやつが入っています。これは無料。

それに洗面ができるスペースもあります。うれしいなー。

 

ハイダルパシャ駅はアジアの終着駅といわれ、ここからまたヨーロッパ方面へ出発していきます。

この電車には、食堂車もついています。

 

この食堂車の思い出は忘れられません。

ガイドさんが「余力のある人は食堂車でチャイを飲みましょう」と誘ってくれて、食堂車でチャイを飲みながら、ツアーの楽しかったことなどをみんなで語り合いました。

 

夜中の12時過ぎまで話も弾み、それぞれのコンパートメントへ。

このメンバーで本当によかったなー。

イスタンブールについたら、あと二日でツアーメンバーともお別れ。

ツアーが少人数ということで最初心配だったけれど、良い人たちでよかったなー。

 

翌朝目が覚めて食堂車に朝食を食べに行くと、窓の外には・・・

海だー!

 

マルマラ海が…!きれいだなー。

一同窓の外の景色に感激しながら、朝食をいただきました。

もうすぐイスタンブール、ハイダルパシャ駅に到着します。

 

あのレトロなアンカラエキスプレスにもう一度乗りたいと思いますが、時代の趨勢は寝台車を廃止し、高速列車を走らせるという方向へと向かっていて、もう二度とあの快適な電車に乗ることはないかと思うと残念です・・・