業再生ファンド (光文社新書)/和田 勉


今日はNOVAではなく企業の再生についてです

数年前から大企業の民事再生とか
会社更生とかいった話題が盛り上がっています

今も英会話NOVAが資金繰りに困って再建を
目論んでるということですが

この本では、そういった企業再建に一役買った
外資ファンドについて紹介されています

いったん潰れた会社が再建するということ
はフツーに考えれば「そんなことできるのか?」
と思いますが
潰れてしまっては社会への悪影響があまりに
大きい企業なんかは法律にのっとって再建
することが可能となります

具体的には、銀行さんに借りている多額の
借金が返せない状態のまま放置されているもの
を銀行さんにお願いして「借金チャラ」にしてもらう
つまり債権放棄によって再建するケースが多いです

とはいえ銀行さんは厳しい人たちですから
簡単に借金チャラにしてくれる訳は無く
そこで登場するのが外資ファンドです

銀行の持つ不良債権を外資ファンドは
買い取ってくれるのです
もちろん買取った債権から利益を
生み出すスキームを持っているからですが

こういった手法でこれまでたくさんの企業再建が
行われてきたという経緯があります

この「不良債権の買取ビジネス」
は今では日本の金融会社もやっていますが
当初は外資の専売特許だったようです


これに限らず金融分野の先端ビジネスは
アメリカからの輸入ばかりで日本企業は弱く
金融当局の対応も遅いなあと感じます


さらに「証券化」といった言葉も一般化していますが
これら買取った債権から利益を生む仕組みとして
証券化というスキームもここでは紹介されてます

「企業再生」 や 「債権の証券化」 などの
これまでの経緯をしるにはちょうどよい本ですね





アートレス―マイノリティとしての現代美術 (ArtEdge)/川俣 正

今日はアートです
現代アートです

美術館に行って訳のわからない物体
があって「インスタレーション」です
と説明を受け「??」となったことはないですか?

フツーに生きていれば「アート」とは
壁に掛けてある絵画か
重たそうな彫像ぐらいでしょ

という認識だと思います

著者「川俣正」はいわゆるアーティスト
ですが 何を作っているのか?

例えば海外にて おもむろに
現地の人たちと材木を集め
建築現場の足場のごとき構造物
を組み上げたかと思えば
数日後には全て解体する

といったような街中ゲリラ的な活動をしています
作品を作るというよりも
現地の人たちと現地の環境のなかで創作をする
そのプロセス自体が彼の作品?です

「意味がわからん」と思うのが当然だと思います


ただ、この活動自体が我々に
「アートってそもそも何なの?」 「そんなものは必要なの」
といった抜本的な疑問を呈しています


我々は主に西洋の絵画・彫刻を
教科書等で芸術として理解しますが
今、現在 世界で行われているアートは
教科書的な枠に収まりきるものではありません

冒頭の「インスタレーション」や川俣正の
「サイトスペシフィック」な創作は
もっと我々一人一人と接触することを
望んでいるという気がします

観客としてただ見るだけの
鑑賞を求めているのではなく
触って、参加して何かを感じる
そんな空間を提供しているんだと
考えることもできるでしょう

最先端の「金沢21世紀美術館」   はそういった
接触の機会を上手に提供するハコとして
評価を受けているそうです


よくわからない現代アートに触れる前に
川俣正の製作活動を垣間見て
その考えを知ればとってもとっても面白い!

現代アートに対する興味が十倍くらいになること
請合いです


日本の富裕層―お金持ちを「お得意さま」にする方法/臼井 宥文
¥1,470

今日はお金持ちのお話です

日本には一定数の富裕層がいらっしゃる

彼らはそこら辺の流行ものには興味がない

しかし 日本ではこういったお金持ち向けビジネス
が未成熟だ というのが著者の主張であり

富裕層向けのビジネスはこうやってやるんですよ~
と教えています
(著者の写真が載ってますが確かに富裕層な面持ちです)

一例を↓
年間販売本数300本の高級腕時計ブランドがあり

お金持ちがこれを買う理由は「うんちく」「目利き」
という点にあるそうです

Bさん「Aさん、その時計変わってますね?」
Aさん「これはスイスのブランドで・・・」
 (Aさんがお金持ち)

まずここで「話が広がらないものはブランドではない」
そうです
色々うんちくを語りたいようです

さらにこの時計には干支が文字盤に載っているそうで
金持ちAさん「これは十九世紀に中国市場用
        に採用された漢字のブランドロゴ
        があり、文字盤には和時計の・・・」

と、様々なストーリーが必要だそうです
すると
Bさん  「Aさんは 目利き ですねぇ」

と言い  この「目利き」と言われることが
最高の賛辞だそうです



まあ、なんとなくイメージはつきますが
なんだかめんどくさい奴だなぁ
という気もします・・


ただ、ここで重要なのは
巷で流行っているファッションとしての
ルイ・ヴィトンの購買層とは明らかに
ブランドの選択が違っていますね

もちろんルイ・ヴィトンにも歴史があり
うんちくもありますが、あくまで流行

それに対して金持ちAさんは
誰も知らないブランド時計に
あえて数百万円遣うのですから

こういったことは時計に限らず
ワイン・車・食器・万年筆 etc.
でも同様でしょう

また逆に言うと
こういう誰も知らないブランド
が徐々に広まってトレンドになる
ということもいえるのかもしれません


まあ、富裕層ではない僕には
関係ないのですが・・・