【7674】NATTY SWANKYホールディングス(東証グロース) OP
現在値 3,500円/100株 P/E 27.3 P/B 3.52 1月配当株主優待 7月株主優待
ギョーザを軸にした居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」を首都圏を軸に展開。
配当基準日は1月末であり、実績ベースでは年5円のため配当利回りは約0.14%となります。
NATTY SWANKYは株主優待制度を実施しており、単元株を保有する1月末/7月末株主に対して、10,000円分の食事券を年2回進呈しておりますので、配当優待利回りは約5.85%となります。
業績を確認していきます。決算期を1月期に変更しています。
■2021年6月期 売上高 43.2億円、営業利益▲1.2億円 EPS 6.2円
■2022年1月期 売上高 36.0億円、営業利益 2.4億円 EPS 103.7円 7m変則
■2023年1月期 売上高 58.4億円、営業利益▲1.3億円 EPS▲175.0円
■2024年1月期 売上高 72.0億円、営業利益 4.4億円 EPS 128.3円ce(6/13)
□2023年7月2Q 売上高 35.0億円、営業利益 2.2億円 EPS 65.4円
□2023年10月3Q 売上高 52.0億円、営業利益 3.1億円 EPS 82.7円(12/14)
2023年7月中間期は売上高YoY+22.4%の52.0億円、営業利益はYoY+4.2億円の3.1億円となり、1Q時点の増額見通し並みの水準で進捗しました。6月の台風影響による下押しがあったものの客数増が想定超で推移しており、3月からの値上げをこなしてSSSは107.6%と好調に推移しました。原価は水光費・原材料費・人件費等が膨らんだものの、値上げで打ち返して黒字転換しています。出退店は総店舗数はFCを中心に純増4店となり、直営/FCの合計で132店となりました。
なお2024年1月期の通期見通しは1Qのものを据え置いており、売上高がYoY+23.1%の72.0億円、営業利益はYoY+5.6億円の4.4億円を据え置いています。10ヶ月累計SSSは110.0%と高水準を確保しており、11月にはモツ煮込みやごぼう揚げなど居酒屋メニューを拡充し、忘年会需要の取り込みを図ります。通期出店は直営/FCの合計で横ばいの18店程を計画しており、12月14日公表の3Qは売上高52億円&営業益3.1億円と増額見通し比で順調に推移しています。
当社は中長期的な業績目標を開示しておらず、既に100店舗体制を構築しています。今後は直営からFC展開の拡大にシフトするとともに、地方都市展開の拡大を進め、単純増店による成長を目指します。FC展開については、①展示会誘致、②既存FCオーナー増店、③動画活用による宣伝、④FC専門誌掲載、➄既存FCオーナー紹介の5つを取組事項として挙げており、特に実績のある①・➁・➄への注力します。
地方都市展開は本格進出済の福岡・愛知だけでなく、大阪(梅田・高槻)および兵庫(神戸・西宮・尼崎)への出店を進めています。特に大阪や兵庫のFCオーナーからは既に増店要望が出ており、関西圏でも相応の集客手応えがあるものと推察されます。足許では近接エリアの三重(四日市)に初進出したほか、既にFCの引き合いがある香川や和歌山にも面的な拡大を図る方針ですが、客単価の点で馴染むかどうかは不透明です。
採算性改善については、3月に店内商品の84%を値上げしており、主力商品の餃子を478円→558円に、プレモルを498円→598円に大幅改定するなど、売上ミックスを考慮すれば相当アグレッシブな取組(売れ筋商品狙い撃ちで高額値上げ)となります。大幅値上げの影響で学生層の顧客が飛んでしまったものの、都心店の多い当社はバイト人件費高騰についていくことを優先しているため、一旦はやむを得ない経営判断だったと解されます。
財務状況については、ネット無借金状態にあり、自己資本比率は45.0%と高水準を維持しています。配当予想は従来どおり未定となっているものの、1Qから増額修正している状況を鑑みれば、横ばいの年5円配当を超える配当がなされる公算が高いとみられます。
*参考記事① 2023-06-21 3,765円 OP
【7674】NATTY SWANKYホールディングス/3月の大幅値上げ奏功、1Qではや通期増額。
*参考記事② 2022-12-16 3,110円 OP
【7674】NATTY SWANKY HD/通期見通しを未定に変更、売上ミックス悪化が懸念事項。
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