【7674】NATTY SWANKYホールディングス(東証グロース) OP
現在値 3,765円/100株 P/E 29.3 P/B 5.18 1月配当株主優待 7月株主優待
ギョーザを軸にした居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」を首都圏を軸に展開。
配当基準日は1月末であり、実績ベースでは年5円のため配当利回りは約0.13%となります。
NATTY SWANKYは株主優待制度を実施しており、単元株を保有する1月末/7月末株主に対して、10,000円分の食事券を年2回進呈しておりますので、配当優待利回りは約5.44%となります。
業績を確認していきます。決算期を1月期に変更しています。
■2021年6月期 売上高 43.2億円、営業利益▲1.2億円 EPS 6.2円
■2022年1月期 売上高 36.0億円、営業利益 2.4億円 EPS 103.7円 7m変則
■2023年1月期 売上高 58.4億円、営業利益▲1.3億円 EPS▲175.0円
■2024年1月期 売上高 72.0億円、営業利益 4.4億円 EPS 128.3円ce修正(6/13)
□2023年4月1Q 売上高 16.9億円、営業利益 0.8億円 EPS 25.4円(6/13)
□2023年7月2Q 売上高 35.0億円、営業利益 2.0億円 EPS 59.6円ce修正(6/13)
2023年1月期は変則決算明けでYoY比較は無いもの、売上高は58.4億円、営業利益は▲1.3億円となり、対計画で減収減益となりました。GW周りの餃子供給不足で一部店舗が休業・時短を強いられたほか、その後も感染再拡大と台風影響で回復はいまひとつとなり、既存店売上高(SSS)は104.9％に留まりました。利益面についても、水光費・原材料費・人件費が想定超となり、赤字に沈んでいます。なお、出退店は直営店を中心に19店を出店(退店は1店)し、期末の総店舗数は直営/FCの合計で128店となりました。
進行期である2024年1月期の見通しは1Q時点で早くも増額しており、売上高がYoY+23.1％の72.0億円(期予:67.0億円)、営業利益はYoY+5.6億円の4.4億円(期予:1.8億円)に修正しています。人流回復で客数増が想定超で推移しており、3月半ばからの値上げをこなし、4ヶ月累計SSSは106.4％と高水準を確保しています。利益面についても、システム導入による食材ロス削減とミックス改善で顕著な良化が確認されます。なお出店計画については、直営/FCの合計で横ばいの18店程を見込んでいます。
当社は中長期的な業績目標を開示していないものの、これまで目標としていた100店舗体制は既に達成しています。今後は直営からFC展開の拡大にシフトするとともに、地方都市展開の拡大を進め、単純増店による成長を目指します。FC展開については、①展示会誘致、②既存FCオーナー増店、③動画活用による宣伝、④FC専門誌掲載、➄既存FCオーナー紹介の5つを取組事項として挙げており、特に実績のある①・➁・➄への注力します。
もう一つの軸である地方都市展開については、4店の既存店を有する福岡・愛知だけでなく、足許では大阪(梅田・高槻)および兵庫(神戸・西宮・尼崎)への出店を進めています。尤も、当社の出店基準は乗降客数3万人とハードルが低いため、未進出のその他32府県についても近接エリアを中心に開拓を図ります。現状では新潟、静岡、鹿児島等で加盟の引き合いが増えており、他社による模倣業態も増えているものの、FCを活用した出店スピードの加速化で対抗します。
他方、水道光熱費をはじめ食用油や小麦粉等の原価高騰対策については、3月からの大幅な値上げで対応しています。実に店内商品の84％を値上げしており、主力商品の餃子を478円→558円に、プレモルを498円→598円に大幅改定するなど、売上ミックスを考慮すれば収益影響の大きいプライシング施策となっています。相当強いハレーション(客離れ)が見込まれたものの、既存店売上を確認する限りでは、受容されている模様です。
財務状況については、ネット無借金状態にあり、自己資本比率は43.1％と高水準を維持しています。配当予想は従来どおり未定となっているものの、1Qから増額修正している状況を鑑みれば、横ばいの年5円配当を超える配当がなされる公算が高いとみられます。
*参考記事① 2022-12-16 3,110円 OP
【7674】NATTY SWANKY HD/通期見通しを未定に変更、売上ミックス悪化が懸念事項。
*参考記事② 2022-06-18 3,040円 OP
【7674】NATTY SWANKY/「つぶれない店」放映反響で欠品トラブルも、規模拡大は順調。
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