【7674】NATTY SWANKY(東証グロース) OP
現在値 3,040円/100株 P/E 54.6 P/B 3.40 6月配当株主優待 12月株主優待
ギョーザを軸にした居酒屋「肉汁餃子のダンダダン」を首都圏を軸に展開。
配当基準日は6月末であり、実績ベースでは年5円のため配当利回りは約0.16%となります。
NATTY SWANKYは株主優待制度を実施しており、単元株を保有する6月末/12月末株主に対して、10,000円分の食事券を年2回進呈しておりますので、配当優待利回りは約6.74%となります。
業績を確認していきます。決算期を1月期に変更しています。
■2019年6月期 売上高 39.8億円、営業利益 3.1億円 EPS 126.2円
■2020年6月期 売上高 42.5億円、営業利益 0.1億円 EPS▲75.8円
■2021年6月期 売上高 43.2億円、営業利益▲1.2億円 EPS 6.2円
■2022年1月期 売上高 36.0億円、営業利益 2.4億円 EPS 103.7円 7m変則
■2023年1月期 売上高 60.0億円、営業利益 1.8億円 EPS 55.7円 ce
□2022年4月1Q 売上高 29.8億円、営業利益 0.7億円 EPS 27.7円 ce7m変則
□2022年7月2Q 売上高 27.0億円、営業利益 0.4億円 EPS 13.9円
2021年1月期は決算期変更に伴う7ヶ月変則決算となっており、売上高は36.0億円、営業利益は2.4億円となり、対予算では大幅過達となりました。既存店売上高(SSS)については、新型肺炎禍の前年の通常営業によりハードルがやや高めではあったものの、今次緊急事態宣言発令時(主に1Q)も例によって通常営業を敢行したことから、好採算のアルコール類が急伸し、期を通じて136.9%と高水準を維持しました。出退店については、直営店を中心に10店を出店(退店は1店)し、期末の総店舗数は直営/FCを合わせて110店となりました。
12ヵ月決算に復帰する2023年1月期の予算については、売上高がYoY+33億円の60.0億円、営業利益はYoY▲0.6億円の2.4億円を予想しています。当社は基本的にあらゆる与件下でも通常営業を敢行スタイルであり、前年ハードルが低くないことから、実質的に微増収想定とみられます。5月分まで開示済みの月次によれば、GW周りで餃子の供給不足により一部店舗が臨時休業・時短営業となるトラブルがあったものの、4ヶ月分累計SSS157%と順調な推移が確認されます。出退店については、およそ12店程度の純増を見込んでいます。
当社は中長期的な業績目標を開示していないものの、目標としていた100店舗体制を達成しており、今後は直営店を月1店以上出店・FC店を月1店程度出店する方針としています。従って、現状110店体制であることを踏まえると、計数上向こう数年は年率2桁の成長が見込まれます。会社側では1都3県における263駅を重点エリアに定め、昼間人口の郊外化恩恵を受ける住宅後背地での駅前立地出店を進めます。地方はFC店中心で出店しており、福岡4店・愛知3店にくわえ、札幌・宇都宮・仙台・広島といった中核都市だけでなく、足許では大分・岐阜といった地方都市にも出店を果たしています。
内部成長施策としては、自社アプリ・クラウドレジ導入・自動発注システムの導入など営業面・バック面双方でDX化を推進するほか、同一食材による複数メニュー調理等により採算性の向上を図り、巡行時で3%程度ほどの営業利益率を10%まで改善させる計画です。また、店舗数のスケールによりマス広告が機能するようになったことから、本年5月には「坂上&指原のつぶれない店」にインフォマーシャル方式で提供するなど(反響が大きすぎて欠品が発生)、広告宣伝費を積み増していますが、これは販促的観点もさることながら、背後には地方FC獲得のための知名度向上策の側面も見え隠れします。
財務の状況については、主力4行に対して合計15億円分のコミラインを引いており、出店費用に充てていく方針です(未実行高は10.5億円)。少ないものの助成金の受取等もあり、自己資本比率は50.7%まで更に改善しているため、当面はこの潤沢なバンカビリティを活かした出店が進むものとみています。配当予想は例によって未定であるものの、横ばいの年5円配当が見込まれます。
*参考記事① 2021-11-02 3,280円 OP
【7674】NATTY SWANKY/ 非時短奏功も、未収助成金僅か&前年ハードルも高く要留意。
*参考記事② 2021-04-09 3,620円 OP
【7674】NATTY SWANKY/好財務活かし積極出店を維持。スーパーでの冷食小売も。
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