【2989】東海道リート投資法人(東証REIT) NT
現在値 123,700円/1株 P/E 18.7 P/NAV 1.09 1月分配 7月分配 投資主優待なし
東海道エリアに投資する地方型REIT。スポンサーはヨシコンを中心とした地盤9社。
予想分配金は年2回の合計6,587円配のため、予想分配金利回りは約5.32%です。
業績を確認していきます。当投資法人は昨年6月のIPO銘柄となります。
■2022年07月期_第2期 営業収益 11.1億円、経常利益 5.6億円 DPU 3,170円
■2023年01月期_第3期 営業収益 11.4億円、経常利益 5.6億円 DPU 3,211円
■2023年07月期_第4期 営業収益 16.1億円、経常利益 8.1億円 DPU 3,342円
□2024年01月期_第5期 営業収益 16.4億円、経常利益 8.1億円 DPU 3,337円ce据置
□2024年07月期_第6期 営業収益 16.6億円、経常利益 7.8億円 DPU 3,350円ce
2023年7月期_第4期の着地については、営業収益が第3期比+40.9%の16.1億円、経常利益は同+42.7%の8.1億円、分配金は同+130円の3,341円となり、概ね計画線の着地となりました。11月取得の松坂ロジ巡行化のほか、本年2月月初の1st_POでセントレア物流(104.7億円/鑑定NOI5.0%)を取得したほか、6月取得の清水町物件の一部寄与や工事の先送りにより、新規取得に伴う新規借入コスト(▲64M)をこなして増配となりました。
進行期である2024年1月期_第5期の見通しはそのまま据え置いており、営業収益が第4期比+1.5%の16.4億円、経常利益は同▲0.1%の8.1億円、分配金は同▲5円の3,337円を見込んでいます。6月取得の清水町・ヤマダ電気柿田川店(31.0億円/鑑定NOI6.0%)の巡行化のほか、新規借入コスト剥落(+28M)等や固都税資産化効果があるものの、成約PM報酬増やセントレア物流の期ズレ修繕費が重く、微減配予想となります。
なお翌2024年7月期_第6期の予想も開示しており、営業収益は第5期+1.1%の16.5億円、経常利益は同▲2.6%の7.8億円、分配金予想は同▲87円の3,250円を予想しています。第5期リースアップで賃収増となるほか、成約PM報酬と一過性の修繕費がいずれも剥落するものの、セントレア物流等の固定資産税の費用化開始(+61M)が重く、増収減益を見込んでいます。
本投資法人は本年2月の1st_POで約72億円(@113,880円)を調達し、上述2物件を計148億円(平均鑑定NOI5.3%)で取得しています。本件取組によりAUMを451.9億円まで積み上げ、中期的なAUM目標(316億円→500億円)が射程入りしたため、改めて1,000億円を目指します。主力のヨシコンの“名有り”物件は袋井C区画(約11.0千坪)、沼津(約7.7千坪)、駿河区丸子(約7.2千坪)、豊橋富士見台(約8.6千坪)等が挙げられているほか、直近では川崎HD開発による松坂ロジ隣地・三重嬉野倉庫Ⅱの優先交渉権を取得しています。
1st_POにより分配金を約3%切り上げる一方、固都税費用化を織り込んだ上で巡行分配金3,250円~3,300円水準を目指す方針です。株価自体は引き続きP/NAV1.1倍とJ-REITで最高クラスの評価を受けていることから、パイプラインの拡充次第で更なる外部成長が期待出来ます。
*参考記事① 2023-06-15 120,300円 NT
【2989】東海道リート投資法人/PO後もNAVプレミアム圏を確保、あとはパイプライン拡充次第。
*参考記事➁ 2022-12-09 118,700円 NT
【2989】東海道リート投資法人/外部成長には“玉不足”気味だが、クライテリア拡大で対応か。
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