【8908】毎日コムネット(東証プライム) OP
現在値 722円/100株 P/E 9.1 P/B 1.13 5月配当株主優待 11月配当
学生マンションを地主に提案、一括借り受けるサブリースが柱。新卒採用支援も。
配当金は5月末・11月末の年2回の合計28円のため、配当利回りは約3.88%となります。
毎日コムは株主優待制度を導入しており、5月末時点の単元株主に対して、ベネフィット・ステーションの年間会員資格を付与しております。
業績を確認していきます。
■2021年5月期 売上高 170億円、経常利益 14.6億円 EPS 52.9円
■2022年5月期 売上高 188億円、経常利益 16.9億円 EPS 61.4円
■2023年5月期 売上高 212億円、経常利益 20.8億円 EPS 77.0円
■2024年5月期 売上高 215億円、経常利益 21.0億円 EPS 78.8円 ce
□2023年8月1Q 売上高 63.5億円、経常利益 8.0億円 EPS 31.5円(10/11)
□2023年11月2Q 売上高 101億円、経常利益 5.3億円 EPS 20.4円 ce
2023年5月期の売上高はYoY+12.5%の212億円、経常利益はYoY+22.7%の20.8億円となり、対前・対予算で増収増益となりました。柱の不動産事業については、管理部門が期初時点で17年連続で入居率100%(賃料保証ありサブリース、自社保有物件に限る)での滑り出しだったほか、開発部門で計画どおりの3物件を売却しました。学生生活事業については、売上の半分を占める夏季の合宿等の課外活動分野が急回復したほか、採用支援も活動時期の早期化でメディア・広報ニーズが増加し、3割超の増収増益となりました。
進行期である2024年5月期の予算については、売上高がYoY+1.2%の215億円、経常利益はYoY+0.8%の21.0億円を見込んでいます。不動産事業は開発事業で3物件(1Q2件、4Q1件)を売却するほか、3棟の新規開業で管理戸数は純増194戸となる11,986戸まで積み増す方針です。学生生活事業についても、学生旅行の回復が顕著になっているほか、採用支援も好調が持続する見通しです。なお10月11日に開示済の1Qは売上高63.5億円&経常益8.1億円と見た目の進捗は悪いものの、売却物件剥落影響なかりせば実態好調と解されます。
この度当社は2029年5月期を最終年度とする中計を公表しており、売上高を212億円→300億円に、経常利益を20.8億円→30.0億円まで引き上げ、向こう6年で4割超の増収増益を見込んでいます。取組事項としては、①既存事業の強化・拡大、②事業領域の拡大・変革、③新事業創出の3点を挙げています。
①・➁の既存事業と領域拡大については、開発強化で管理戸数目標を3,000戸増の15,000戸水準に引き上げるほか、地方新規エリアの拡大や単身社会人向けの開発など多様な開発を進めます。また、アプリやAIを活用したDX化による直客化(24hリーシング)により、高効率・好採算化を図るほか、③の新規事業は、新卒採用支援から人事コンサルに幅を広げるほか、集まった物件情報を活かしたシニア住宅やコンセプト物件の開発等にも取り組みます。
財務に関しては自己資本比率は42.8%と好財務を維持しており、用地取得等の物件取得には十分な余力を有しています。なお、株主還元については、配当性向35%基準で横引きの年28円配(配当性向43.8%)を予想しています。
*参考記事① 2023-03-25 778円 OP
【8908】毎日コムネット/学生課外活動復活と物件売却進捗で最高益、総還元性向は7割圏。
*参考記事② 2022-10-20 659円 OP
【8908】毎日コムネット/学生マンション売却、新卒採用支援事業ともに好調で、業績回復が進む。
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