【9287】ジャパン・インフラファンド投資法人(東証インフラ) Not Rated
現在値 91,300円/1株 P/E 31.0 P/B 1.05 5月分配 11月分配
丸紅をメインスポンサーとするインフラファンド。サブスポンサーはみずほ銀行、みずほ信託。
予想分配金は5月・11月の年2回の合計5,990円配のため、分配金利回りは約6.56%となります。
業績を確認していきます。
■2021年05月期_第3期 営業収益 8.9億円、経常利益 1.90億円 DPU 2,950円
■2021年11月期_第4期 営業収益 11.0億円、経常利益 3.05億円 DPU 2,953円
■2022年05月期_第5期 営業収益 15.2億円、経常利益 3.04億円 DPU 2,980円
■2022年11月期_第6期 営業収益 20.0億円、経常利益 4.88億円 DPU 3,005円
□2023年05月期_第7期 営業収益 26.9億円、経常利益 4.78億円 DPU 2,980円ce修正
□2023年11月期_第8期 営業収益 28.6億円、経常利益 6.27億円 DPU 3,010円ce
2022年11月期_第6期の着地については、営業収益が第5期比+31.1%の20.0億円、経常利益は同+60.3%の4.88億円、DPUは同+25円の3,005円(うち利益超過分配;OPD1,064円)となり、計画線を確保しました。季節要因の増収と、6月の3rd_POで取得した4物件(出力合計13.2MW・55億円)の上乗せと保険料収入で予想を若干上振れました。他方、増資等による利益分配金割合の増加により、閑散期の第5期比でOPDを▲526円削減し、対減価償却費P/Oレシオを36.3%に減少させています。
進行期である2023年5月期_第7期の見通しも修正しており、営業収益は第6期比+34.6%の26.9億円(従予:18.1億円)、経常利益は同▲2.2%の4.78億円(従予:3.10億円)、DPUは同▲25円となる2,980円(従予:2,932円、うちOPD1,708円)を見込んでいます。本来であれば季節要因により減収するものの、12月に4th_PO(※後述)を実施したこともあり、大幅増収となります。なお、夏場を挟む第6期比でOPDを644円積み増し、対減価償却費のP/Oレシオは54.1%に増加させます。
今回開示の2023年11月期_第8期の予想は、営業収益が第7期比+6.5%の28.6億円、経常利益は同+31.1%の6.27億円、DPUは同+30円の3,010円(うち利益超過分配コロ;OPD1,339円)を見込んでいます。季節要因による増収のほか、4th_POの取得物件が全て巡行化します。第7期比でOPDを644円削減し、対減価償却費のP/Oレシオは42.4%に削減させます。
当法人は昨年末に4th_POを実施しており、約106億円(@88,529円)を調達し、5物件・196.4億円分を新規取得しています。前回POから僅か6ヵ月という連続POで、資産規模は上場時の約5.6倍に到達したほか、当初は北陸電力管内で8割超という“一本被れ”の状態から、今次PO後は東北電力管内で3割超となり、分散が進んでいます。また、今次POでもレバを活用したため、LTVは45.3%→48.5%へ上昇していますが、平均53%半ばの他法人比ではなお低位であり、R&Iは最高格のA格を維持しています。
当法人は中期目標として現在の資産規模500億円超(152.8MW)を1,000億円まで膨らませる方針であり、丸紅・プロスペックAZ・みずほ丸紅リースといったスポンサー各社のパイプラインは、150MWを確保しています。然しながら、太陽光発電市場の物件価格高騰で利回り目線が下がっていることから、POとレバのフル活用を余儀なくされるとみられ、殆ど分配金が成長しない外部成長路線が続くとみられます。
*参考記事① 2022-11-05 95,900円 NR
【9287】ジャパン・インフラファンド投資法人/僅か半年で連続PO、当面はレバ余力活用で成長か。
*参考記事② 2022-04-16 91,500円 OP
【9287】ジャパン・インフラファンド投資法人/2nd_POで資産規模安定化も、超過分配も多い。
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