古来から伝わる投資の格言的なものとして「株は買うより、売る方が難しい」となどとよく言われますが、それと似たようなノリで「お金は貯めるより、使う方が難しい」と個人的には思います。
普通に考えれば使う方がカンタンに決まっているのですが、長年来沁みついた蓄財志向という“惰性”に頼れば、そっちの方がはるかに楽なのです。投資も始めて数十年になるので、株も値幅を欲張らなければ適当に儲かるようになっていますし、黎明期の頃やリーマンショック後の再生期には種銭を貯めるためにハードな節約生活をしてきたので、投資・節約の両面から蓄財体質となっています。
そのため、最近はもうお金よりも時間を守るために節約を一部卒業して、節約する分野を意識的に絞っていこうと考えており、そこで「ファッションとしての節約」という謎概念の下、例えば以下のような取組についてのみ継続したいと考えています。
①スーパーのおつとめ品の購入
所謂半額シールの貼られた弁当や総菜類です。これは割引率が大変大きいですし、シールの貼られた商品から選べばいいので、献立をあれこれ迷わなくても済むという選択回避という効用も期待出来ます。
②コンビニアプリ等の活用
セブンアプリやファミペイは無料だったり、割引率の大きなクーポンの配信がよくあるほか、黎明期のファミペイは還元策が多いので引き続き活用します。また、セブンでは1品買うと1品貰えるプライチを展開しており、(よく考えるとスーパーで2品買うのと金額的には大差ないものの、)手持ちの優待クオカードを最有効使用させるには大変有効だと考えています。
③コード決済の還元キャンペーンへの参加
既にPaypay陣営で大勢決した感がありますが、還元原資の豊富なドコモやKDDIなどの大手キャリアはまだ還元率の大きなキャンペーンを打ってくる可能性があるので、そういうのは積極的に参加してチェリーピックしていきたいなと思います。
④ひと駅ぶん歩く
130~200円程の電車賃・バス賃を浮かせるのが第一義ですが、健康増進や街並みチェック(テナントや建築看板、人の流れの確認)という、健康やカタギの仕事・投資に役立ちそうな要素もあるので、実際は数百円分以上の価値が創出されると思います。
以上4点を挙げてみましたが、こんな感じで節約の取組分野を絞っていきたいなと思っています。まぁ何事もバランスが大事ということで。言うのは簡単ですけど。
※ちなみに補足ながら・・・
蓄財という括りでは、投資も節約も何故か同じレイヤーで語られることが多いものの、個人的には全くの別物だと思っています。お金を「ただ貯め込む」だけの節約の延長線上に、お金を「有効に使うこと」である投資は存在しません。
たとえばゴルフではレッスンプロも、トーナメントプロもハタから見れば同じプロですが、給料をメインに生計を立てる前者と賞金がメインの後者では実力も稼げる金額も段違いです。私もレッスンプロのお世話になることもありますし、ゴルフの先生として尊敬していますが、違うことは事実です。そして節約と投資も少なくともそれくらい違うのですが、節約は時間や手間が主なリソースとなりますが、投資は情報や思考が主なリソースとなるため、ゴルフとは違って使う道具から異なることから、見た目以上の差があるように思います。
ただ今回のエントリではそこの論点は外しているので、それはまた違う機会にでも譲りたいと思います。