少し前の話ですが、非上場居酒屋の雄・モンテローザの運営する旗艦ブランド「魚民」を訪店しました。「魚民」といえば当方の学生時代の思い出の居酒屋であり、終電の無くなる深夜1時過ぎまでバイトして、そのあとバイト仲間と始発待ちしたりしていました。周辺に朝5時までやっている居酒屋が「魚民」しかなく、さほどお金も無かったので、発泡酒のような廉価酒と軟骨から揚げやお新香と組み合わせで何時間も粘ったりしていましたが、ハタチの頃はそれで充分楽しかったように記憶しています。
閑話休題、それから15年以上の月日が経ち、当方も居酒屋で気兼ねなくビールを注文出来るようになったので(もはや発泡酒は鳥貴族とかに行かないと飲めませんが)、キリンラガーの瓶ビールをいただきました。特製の紙コースターにはモンテローザの大神総帥の似顔絵が描かれていました。相変わらずお元気そうな御姿で何よりです。
忘れがちなポイントですが「魚民」は“和民インスパイア系居酒屋”の急先鋒的な存在でしたが、まさかの本家「和民」の自滅により、いつの間にか母屋を乗っ取ってしまったような形となりました。そんな出自のため、かつては総合居酒屋の雰囲気も強かったのですが、今ではその名の通り?魚をフィーチャーしたメニューにも注力しているようです。試しに鰹の藁焼きを注文したところ、ちょっと皿鉢料理風の凝ったものが提供されました。
フェアメニューとして「九州・沖縄満喫ご当地グルメフェア」を実施していました。鹿児島の鶏飯や、佐賀の呼子のいか刺し、大分のとり天などはともかく、宮崎のレタス巻きというのは初めて見ました・・・有名なのでしょうか。
試しに熊本名物の辛子蓮根と、博多とり皮串を発注してみました。辛子蓮根はまぁこんなもんかな、という感じでしたが、博多とり皮串は通常のかわ串よりもかなりポーションが大きく、食べ応えがありました。モンテとはいえなかなか侮れません。
そんなわけで久しぶりの「魚民」はメニューの変化がどうこうというより、当方の個人的な思い出に起因したセンチメントに訴えかける部分が多かったわけですが、1年に1回位は訪店してみてもよいかな・・・と思いました。そういえばモンテローザの上場説は、泡沫のように浮かんでは消えたりしていますが、あれはどうなったんでしょうか。優待券で「白木屋」とか行ってみたいものです。
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