【3418】バルニバービ(東証マザーズ) --
現在値 1,214円/100株 PER36.2 PBR3.79 7月配当優待 1月配当優待
カフェ・レストランを直営展開。水辺・公園・公共施設など出店独自色。
配当金は1月末・7月末の合計7.5円配当のため、配当利回りは0.62%となります。
バルニバービは株主優待制度を実施しており、1月末・7月末に単元株を保有する株主に
対して1,000円分の優待券を進呈していますので、配当優待利回りは約2.26%となります。
なおこの他に長期優遇制度として、店舗での割引や限定のイベントに参加出来るメンバー
シップ制度が用意されています。
業績は下記の通りとなっております。
■2015年7月期 売上高 66.4億円、経常利益 4.8億円 EPS 81.3円
■2016年7月期 売上高 84.6億円、経常利益 5.8億円 EPS 88.5円
■2017年7月期 売上高 98.2億円、経常利益 6.2億円 EPS 92.0円
■2018年7月期 売上高 111億円、経常利益 4.2億円 EPS 52.7円
■2019年7月期 売上高 119億円、経常利益 4.6億円 EPS 67.0円 ce
□2019年1月中 売上高 55.7億円、経常利益 1.9億円 EPS 11.7円(3/8)
2019年1月中間期の売上高は前年同期比4.1%増の55.7億円、経常利益は同39.3%増の
1.9億円となり、期初予算水準を上回って着地しました。前年同期は一時的に子会社化
していたリアルテイスト社の売上高約3億円がオンされていたことを踏まえると実質的に
は大幅な増収となっており、天候不順による客数減や開業スケジュール遅延を新店の
出店による上乗せ効果でカバーした格好となります。上期は天王洲アイルのイタリアン
「RIDE」や、三菱地所からの誘致で出店した青山ビルヂング内の居酒屋「否否三杯」、
三井不動産(日本紙パルプ商事)からの誘致で出店した新築のOVOL日本橋ビル内の
サロン等3店舗など合計5店舗の出店を果たしています。
なお、2019年7月期の通期予算については期初予想を据え置いており、売上高が前期比
6.4%増となる119億円、経常利益は8.1%増となる4.6億円を予想しています。上期で出店を
済ませた上述5店にくわえ、下期にも更に5店の出店を予定しており、今期は純増ベース
で10店もの出店を計画しています。残り5店についても足許で全て出店済となっており、
高槻・守山・なんば・土浦・淡路(4月)と、6月には東京建物の誘致で「Brilia ist千駄ヶ谷」
に出店を済ませています。今期は期初に台風の影響を受けたものの、業績は上期中に
キャッチアップしているため、足許の雨天が少ない状況を踏まえると今期業績について
は走破可能圏にあるとみられます(店舗にテラス席が多く、天候感応度が非常に高い)。
当社は中期的な業績の定量目標を開示していないものの、出店に関しては物件情報
が入ってくるほか、大手デベロッパーからも好立地・好条件(安い家賃で路面店を確保)
での誘致を受けられているため、出店による外部成長シナリオについては陰りのない
と状況と言えます。特に評価出来るのは、上期に出店した三井不や菱地所のビルは
天候に左右されにくい完全ビルイン型のオフィスワーカー向け店舗であるため、会社
の業態ポートフォリオ全体として天候ヘッジが出来てきていることが挙げられます。
現時点では翌期以降‘名有り’となっている案件が、日の出ふ頭と名駅のセントラル
タワーズ、高槻のみですが、これらとは別に人材派遣大手のパソナと合弁会社を設
立し、淡路島でのレストランの企画開発を実施する計画となっています。なお、配当
については今期も3年連続で年7.5円配を据え置く予定ですが、従業員の待遇改善や
新規出店など、まだ資金需要があるとみられますので、妥当な水準かと思います。
以下はおまけです。
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先日、「GOOD MORNING CAFE NOWADAYS」のレセプションに行ってきました。
東京建物の新築賃貸マンション「Brilia ist千駄ヶ谷」の1階下駄履店舗となります。
バルニのレセプションではよくあるビュッフェスタイルでの提供。生ハムが美味でした。
佐藤社長もいらっしゃいました(後影)、レセプションには必ず顔を出されていますね。
*参考記事① 2018-12-07 998円*分割修正後 --
好立地出店順調だが、分社化経営はリスクも孕む・バルニバービ(3418)。
*参考記事② 2018-05-09 1,343円*分割修正後 --
天候不順で下方修正も、出店立地はやや攻め気味・バルニバービ(3418)。
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