7期連続増益ならずも、日本型浄化槽のアジア需要強く改めて期待・ダイキアクシス(4245)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【4245】ダイキアクシス(東証1部)  ---

現在値 832円/100株 PER12.4 PBR1.48 12月配当 株主優待あり

浄化槽をはじめとする各種水処理設備の製造・施工・販売及び維持管理。
配当は12月末一括の24円配で、配当利回りは約2.88%となります。

 

ダイキアクシスは株主優待制度を実施しており、12月末現在の単元保有株主に対して、

1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは約4.08%となります。

業績を確認していきます。
■2015年12月期 売上高 323億円、経常利益 10.8億円 EPS 27.5円
■2016年12月期 売上高 328億円、経常利益 11.3億円 EPS 53.6円 
■2017年12月期 売上高 335億円、経常利益 13.4億円 EPS 61.6円 

■2018年12月期 売上高 362億円、経常利益 11.0億円 EPS 71.8円 

■2019年12月期 売上高 368億円、経常利益 13.0億円 EPS 66.7円 ce
□2019年6月中間 売上高 182億円、経常利益 7.2億円 EPS 36.7円 ce

2018年12月期の売上高は前期比7.9%増の362億円、経常利益は同18.0%減の11.0億円

となり、売上高は過去最高を更新したものの、利益については7期連続の増益予想から

一転して2桁幅の減益となりました。主力の環境機器事業については、国内インフラ建設

や産廃水処理施設向けが堅調に推移したものの、前期に中国で計上した浄化槽排水機

器の大型案件が剥落したほか、原価上昇による不採算案件の発生や、工事の期ズレの

影響により予算に届きませんでした。住宅機器事業についても、住機部門工事が堅調に

推移したものの、利幅の薄い店舗工事が足を引っ張り、セグメント減益となりました。

進行期である2019年12月期の予算については、売上高が1.8%増の368億円、経常利益

は18.1%増の13.0億円と、一転して反転増を計画しています。環境機器事業については、

注力中の海外において売上高を11.5→18.3億円、へと大きく伸ばす計画となっており、

これは昨年設立したインドの合弁会社による“中小型カプセル型浄水槽”の現地製造が

開始されることによる業績の押し上げが主な要因です。一方、住宅機器事業について

は実績期における住機部門の大型工事の剥落により、続落する見通しとなっています。


当社は実績期を最終年度とする3年中計で、売上高323→356億円(CAGR3%)、経常利益

10.8→15.0億円(CAGR11%)を計画していましたが、売上高については目標達成、一方の

経常利益は未達となりました。順調な業容の拡大によりトップラインを成長させたものの、

人件費や原料費増加といったファンダメンタルの部分で利益を潰される格好となりました。

今回新たに2021年12月期を最終年度とする新3年中計を開示しており、最終的な業績

目標として、売上高362→400億円(CAGR3%)、経常利益11.0→18.0億円(CAGR18%)を

それぞれ見込んでいます。

 

成長戦略の軸となるのは、やはり海外事業の拡大であり、既に自社拠点での浄化槽製

造・販売を開始しているインドネシアにくわえ、インド・中国についても現地製造が開始さ

れるため、アジアでの拡販に弾みがつく見込みです。特にインド・中国ともに水質基準の

厳格化が進んでいるため、日本型浄化槽の引き合いは強く、息の長い業績貢献が見込

まれます。また、既に本格稼働しているインドネシア工場からアフリカ諸国やスリランカと

いった第三国への輸出を模索しており、この辺の深耕が中長期的な成長のドライバーと

して機能することが期待されます。海外事業の業績モメンタムが強いため、上掲の業績

定量目標自体はさほど無理のないものと考えていますが、売上高はともかく、利益面に

ついては実績期で7期連続の増益に躓いていることもあり、やや不透明感が残ります。

(※2020年から順次、当社源流であるDCMグループ小売店の屋根を賃借した太陽光の

発電事業を100店舗分開始するため、営業利益が4億円オンされる“隠し玉”がある。)


株主還元については配当性向30%以上を目安としており、今期は24円配当を据え置く

予定となっています。この場合、計算上の配当性向は36%ほどとなりますが、会社的に

は自己資本比率の想定を35%以上としているものの、足元では太陽光発電設備などへ

の積極投資が嵩んでおり、自己資本比率は24.6%まで急速に悪化しているため、今期

はもう増配をしてこない可能性が高いとみられます。従って増配基調もストップとなり

ますが、海外事業などでも資金需要の強い会社ですので、仕方ないかもしれません。

 

*参考記事① 2018-03-30 1,577円 --

海外事業の躍進で中計達成にリーチ、ダイキアクシス(4245)。

*参考記事② 2017-03-28 847円*分割修正済 ---

海外事業が収益急拡大期に突入、ダイキアクシス(4245)。

 

 

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基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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