現在値 1,695円/100株 PER12.3 PBR01.66 12月配当 株主優待あり
浄化槽をはじめとする各種水処理設備の製造・施工・販売及び維持管理。
配当は年一括の合計40円配で、配当利回は約2.36%です。ダイキアクシスは
株主優待制度を実施しており、12月末現在の単元保有株主に対し1,000円相
当のクオカードを進呈しておりますので、配当優待利回りは2.94%となります。
業績を確認していきます。
■2013年12月期 売上高 307億円、経常利益 6.8億円 EPS 80.1円
■2014年12月期 売上高 315億円、経常利益 9.4億円 EPS 119円
■2015年12月期 売上高 323億円、経常利益 10.8億円 EPS 55.1円
■2016年12月期 売上高 328億円、経常利益 11.3億円 EPS 107円
■2017年12月期 売上高 345億円、経常利益 13.5億円 EPS 140円 ce
□2017年6月中間 売上高 170億円、経常利益 6.8億円 EPS 69.4円 ce
2016年12月期の売上高は前期比1.4%増の328億円、経常利益は同5%増の
11.3億円とほぼ会社計画線上での着地となりました。環境機器事業において
浄化槽排水機器がメンテを含めて伸びたものの、上水プラントの販売がなく、
アジアも計画割れで推移しました。一方、住宅機器事業では前期のLED販売
が剥落したものの、店舗建設工事が増加し、全体の業績をカバーしました。
進行期である2017年12月期については、売上高が4.8%増の344億円、経常
利益は18.8%増の13.5億円と増収増益基調が継続します。特に環境機器事業
における海外売上が7→17億円に飛躍的に増加するほか、前の期に不振だった
上水事業が回復が見込まれるため、ついに本事業が当社最大セグになります。
一方、住宅機器事業はDCMグループのさらなる取り込みが見込まれるものの、
前の期に堅調だった店舗建設工事が反落となる公算です。
今期は2018年12月期を最終年度とする3年中計の中間年度であり、最終的に
売上高323→356億円(CAGR3%)、経常利益10.8→15.0億円(CAGR11%)を
見込んでいます。数字自体が保守的なこともありますが、これまでの当社の
業績モメンタムを勘案すれば達成可能な水準かと思われます。既述の通り、
環境機器関連事業における海外の伸びが著しく、2013年にインドネシアで
買収した現地法人経由で、6億円を費やした新工場が以前の5倍の生産能力で
浄化槽等の設備をフル生産しており、既に今期も10億円の受注高を確保して
いる点は特筆すべき事項です。一昨年にはスラバヤにも支店を開設したほか、
昨年は隣国シンガポールにも統括会社を開設しており受注増が期待されます。
なお株主還元については配当性向30%を目標としており、今期は30→40円
と10円の普通増配を予定しております。足許ではお膝元の松山で建設会社を
(岸本設計工務)を3.8億円で買収するなど、相変わらずMAにお金を使うのが
好きなので、どれだけ株主還元へと振り向けてくれるかはわかりませんが、
財務的にはまだまだ余裕があるので、ガンガンやってほしいと思います。
最近外部のアナリストレポート取ったり、投資家説明会を頻繁に開いたりと、
IRへの妙な注力具合が気になりますが・・・ひとまず気のせいということで。
※参考記事① 2014-04-04 756円*
DCM源流の一社、ダイキアクシス(4245)の研究。
※参考記事② 2013-12-21 760円* ーーー
速攻レビュー、直近IPOダイキアクシス(4245)の研究。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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