年末IPO銘柄への参加スタンスについて(ソフトバンクなど)。 | なちゅの市川綜合研究所

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何度かお話させていただいているかとは思いますが、私はIPOのブックビルディング(BB)

に参加することは殆どなく、初値後のセカンダリー参加のみです。理由はいくつかあるの

ですが、BBする手間(というほど手間でもないのですが)や、事前拘束のための買付余力

を寝かしておくのがあまり好きではこと、そして折角手間をかけたのに高確率でハズレる

ことによる心理的ショックを受けるのが嫌なことなどがあります。勿論、当たることもあるの

でしょうが、そういう当たりやすい所謂“全プレ銘柄”に限って公募割れリスクが高いことも

また事実であり、そうなった場合の心理的ショックは更に深くなることが予想されますので、

やはりハートの弱い私には向いていないように思います()。

(※上記は私の偏見に基づく考え方であり、一般的にIPOは“ノーリスク投資法”に近いもの

と解されており、それはそのとおりだと思いますので、否定的なスタンスではありません。)

 

前置きが長くなりました。上記のような考え方のため、セカンダリーが前提ではありますが、

個人的な注目銘柄をピックしていきたいと思います。もちろん現時点で注目しているという

だけで、初値段階でぶっ飛んでしまえば妙味がなくなるのでスルーする方針ですし、ここに

名前を挙げていない銘柄でも、想定外の安値がつけば参戦対象となります。

 

まずはソフトバンク(9434)です。資金吸収量が多すぎるので、この銘柄そのものよりも他の

銘柄への換金売りの方が物凄くヤバそうですので、そういう観点でも注目しています。多分

初値の公募価格は主幹事の面子にかけて死守してくる気もしますが、値幅の妙味としては

限定的なので、BBには申込みしない方針です。配当利回りは巡航で5%程確保される見通し

ですが、既に配当性向85%(!)なので、累進的配当政策は期待薄どころか減配リスクを孕んで

いるため、利回り的には80~100ベーシス落ちてしまうものの、財務余力のある通信他社を

選好した方がいいかな、と考えています。また、上場日までにセクター内の乗り換え需要が

出ればこの利回りスプレッドは更に縮小する可能性があり、そのような場合ますます当社を

選好する必要がなくなるのは頭に入れておきたいところです。上場後、売出価格の1,500円

を割れた段階で、また改めて考えることにいたしたいと思います。

 

ソフトバンク以外では、同じ通信業界のアルテリア・ネットワークス(4423)に注目しています。

マンションISPなど成長余力に乏しい飽和業界で、丸紅の出口案件ですが、ソフトバンクとの

カニバリなどもあり不人気となる可能性が高い反面、踏み込んだ株主還元が提示されれば、

上がり目もあると見ており、売出価格割れを大前提としてセカンダリーで注目しています。

また、規模が大きく東証一部指定になる公算が高いため、相応の流動性が担保されます。

 

このほか、コーセーアールイーと同業種・同地盤となるグッドライフカンパニー(2970)、日本

再生可能エネルギーインフラ投資法人のサポート企業としても知られる霞ヶ関キャピタル

(3498)、ツクイの親子上場案件となるツクイスタッフ(7045)に注目しています。これらはAI

やドローン業種とは異なってオールドエコノミー業種なので、不人気に期待していますw

 

 

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