RIZAPグループについての考え方。 | なちゅの市川綜合研究所

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お気付きの方もいらっしゃる?かもしれませんが、当方は優待族(風味だが)ながら、RIZAP

グループについては基本的にはノータッチとしており、イデアインターや、後から買われて

しまったワンダーなどを少量を保有するのみとなっています。これは健康コーポレーション

時代に札証上場したころから知っているのに、初動に乗れなかった悔しさがあって触りた

くなかったことや、やはり数多のMAや、株式分割等のテクニカル技を駆使して時価総額を

膨張させたライブドアの時の経験があったため、当社グループとは距離を置いていました。

(言うまでもなく当社グループはMAと“負ののれん”を活用して、時価総額を拡大している)。

 

残念ながら、今後当社グループがどうなっていくのかを語れるほど、当方は十分な知見を

持ち合わせていないという前提の上で好き勝手述べさせてもらうと、復活には相応の時

を要すると思われるものの、ライブドアのようにはならず、ある程度は復活の目があるもの

と考えています。直近で保険会社と提携していることなどを筆頭に、ネームのある大企業と

協業関係が進んでいるほか、ヘルスケアについてはある種“国策”的な部分もあるため、

当社グループがどうこうというよりも市場自体が適当に成長するという点が挙げられます。

 

また地味に大きいと思われるのが、株価が高値圏であった本年6月時点で公募増資(売出)

で355億円(@818円)を調達出来ていることであり、記念優待と高ディスカウント率(6.46%)

を撒き餌に多額の資金調達に成功しているため、目先の資金需要の手当てがなされてい

ます。(話が逸れますが、この公募増資の観点から言うと、本年の相場崩壊前の高値圏で

まんまと多額の資金調達に成功しているJIAやハウスドゥなどは“上り目”があると思います。

逆にMSワラントを選択して時間切れとなり、資金調達しそこなったのがエリアリンクです。)

 

あと最後にみなさまの関心が高いであろう株主優待についてですが、これも当方が外野より

勝手な見解を述べさせていただきますと、今回の大赤字決算により、優待未導入企業への

新設の目は事実上凍結されたとみております。また、RIZAPグループ本体の優待制度につ

いては、本年の公募増資で数多の個人投資家に事実上大損させている経緯もあることから、

外形的にはおそらく現行制度が維持されるかと思います。“外形的”というのは、付与ポイント

をそのままにして、提供商品数を減らしたり、必要ポイント数をインフレさせたりすることで、

いくらでも調整出来るからです。「プレミアム優待倶楽部」はポイント額面7~8掛けくらいの

バリューしかありませんが、当社グループの優待はポイント額面比で6掛け程度のバリュー

にまで落ちうる可能性があることは、リスクとして認識すべきだと思います。また、株価水準

が切り下がれば実質的に株主優待は拡充されることと同義となり、そこで優待コストが大幅

に増加するような場合はP/L影響し、その場合はレンダーへの手前もあることから、やはり

何らか形で優待制度にメスが入る可能性があることは留意しておく必要がありそうです。

 

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