大雪特需で今期は鉄板、復元増配に期待。フジ・コーポレーション(7605)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【7605】フジ・コーポレーション(東証一部) --

現在値 2,376円/100株 PER14.9 PBR 1.82 10月配当 4月株主優待

タイヤの専門店「タイヤ&ホイール館フジ」を東北・関東に直営で展開。
配当は10月末一括の30円配当であり、配当利回りは1.26%となります。

 

フジ・コーポレーションは株主優待制度を導入しており、4月末現在の単元株主に対して、

5,000円の三菱UFJニコスギフトカードを進呈しておりますので、単元保有時の配当優待

利回りは約3.36%となります(※1年以上の長期保有が必要)。

業績を確認していきます。 
■2015年10月期 売上高 275億円、経常利益 23.8億円 EPS 170.6円
■2016年10月期 売上高 290億円、経常利益 22.5億円 EPS 135.4円 
■2017年10月期 売上高 307億円、経常利益 23.4億円 EPS 143.8円 

■2018年10月期 売上高 315億円、経常利益 24.0億円 EPS 158.6円 ce

□2018年4月2Q 売上高 199億円、経常利益 22.2億円 EPS 147.0円

□2018年7月3Q 売上高 257億円、経常利益 24.1億円 EPS 159.2円(9/5)

2018年4月中間期の売上高は前年同期比8.1%増の199億円、経常利益は同32.2%増の22.2

億円となり、期初予算を大きく超過して進捗しました。書き入れ時の1Qに、全国で記録的な

大雪があったことで、スタッドレスタイヤが好伸しました。前期の夏タイヤの値上げ前特需が

剥落したものの、大雪恩恵が遥かに大きく、マイナス影響を飲み込んで大増益となりました。


進行期である2018年10月期通期予想については期初のものを据え置いており、売上高が

2.5%増の315億円、経常利益は2.5%増となる24.0億円を予想しています。繁忙期を含む上期

が大変好調に推移したため、今期の予算はほぼ鉄板と思われ、既に開示されている10ヶ月

累計期間(11月-8月)の既存店売上高は105%となっていることなども踏まえると、通期の業績

は上振れ圏にあると言えそうです。なお、今期も特に新規の出店計画はなく、現状の46店舗

体制が維持される見込みのため、売上高成長は天候とネット通販の拡大次第と言えます。

 

当社は2015年までJASDAQ上場企業でしたが、2016年に東証二部から一部へ指定変更と

なり、二部指定の際にPOで14億円(80万株@1,868円)を調達しており、タイヤ・ホイールの

在庫購入費用に充てています。これは同年9月に“第3ロジスティクス”という先進物流倉庫

を竣工させたことも関係しており、当該倉庫は仕入・販売・顧客管理等を統括する基幹シス

テムと連携していることで、より効率的な在庫管理や商品の発送が出来るようになっている

ため、この新倉庫に新たな在庫を積み増し、ラインナップ増強や欠品の防止を図りました。

 

そして今期はそのPO→在庫大幅積み増し施策が、大雪により上手くハマった結果となり、

業績急伸の見込みとなったため、今期の株主還元に関しては、45周年記念配当を剥落さ

せた30円(▲5円)を予想していますが、これはおそらく復元される公算が高く、連続増配継

続の可能性も踏まえると、今期の配当は35~40円が十分期待出来るかと思います。

 

*参考記事① 2018-02-27 2,652円 --

とりあえず今期は大雪恩恵か、フジ・コーポレーション(7605)。

 

*参考記事② 2017-09-22 2,091円 --

順調に一部指定替えも、頭打ち感強い・フジ・コーポレーション(7605)。

 

 

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