【7605】フジ・コーポレーション(東証一部) --
現在値 2,652円/100株 PER16.7 PBR 2.24 10月配当 4月株主優待
タイヤの専門店「タイヤ&ホイール館フジ」を東北・関東に直営で展開。
配当は10月一括の30円配当であり、配当利回りは1.13%となります。
フジ・コーポレーションは株主優待制度を導入しており、4月末の単元株主に対して、
5,000円の三菱UFJニコスギフトカードを進呈しておりますので、単元保有時の配当
優待利回りは約3.01%となります(※今期を除き、1年以上の長期保有が必要)。
業績を確認していきます。
■2014年10月期 売上高 250億円、経常利益 20.4億円 EPS 132.1円
■2015年10月期 売上高 275億円、経常利益 23.8億円 EPS 170.6円
■2016年10月期 売上高 290億円、経常利益 22.5億円 EPS 135.4円
■2017年10月期 売上高 307億円、経常利益 23.4億円 EPS 143.8円
■2018年10月期 売上高 315億円、経常利益 24.0億円 EPS 158.6円 ce
□2018年4月中 売上高 189億円、経常利益 18.1億円 EPS 119.8円 ce
2017 年10月期の売上高は前期比5.9%増の307億円、経常利益は同3.7%増の23.4
億円となり、ほぼ期初予想水準を確保しました。書き入れ時の1Qで暖冬の影響が
あったほか、米国大統領選以降の円安による仕入原価の上昇も響き、中間未達と
なったものの、6月以降のタイヤ値上げに備えた駆け込み需要が5月度に顕在化し、
3Qで大きく巻き返して増収増益での仕上がりとなりました。
進行期である2018年10月期通期の予算については、売上高が2.5%増の315億円、
経常利益は2.5%増となる24.0億円を予想しています。前の期の駆け込み需要の
反動減が懸念されるものの、値上げによる単価上昇と円安一巡による原価改善
が見込まれるため、小幅ながら増収増益基調が継続する見通しです。特に年末
からの大雪の影響により、スタッドレスタイヤの需要が大幅に増加したとみられ、
既に開示されている1Q累計期間(11月-1月)の既存店売上高は112%となっている
ため、会社予算は早くも走破圏の勢いであり、上振れ可能性が高くなっています。
当社は2015年までJASDAQ上場企業でしたが、2016年に東証二部から一部へ指
定変更となり、二部指定の際にPOで14億円(80万株@1868円)を調達しています。
このPOでの資金使途は全額がタイヤ・ホイールの購入が目的となっていますが、
これは2015年9月に“第3ロジスティクス”という先進物流倉庫を竣工させたことが
関係しており、この倉庫増強によって格納可能面積は7,000坪となり、従来の倍の
量のタイヤ・ホイールが格納出来るようになっています。また、この物流倉庫は、
仕入・販売・顧客管理等を統括する基幹システム「FACE」との連携も改善されて
おり、店舗受注による通販が可能になったため、店舗売上の底上が期待されます。
・・・ということで、単にタイヤを仕入れる運転資金調達目的だった2016年のPOは、
去年からの大雪特需や、値上による単価増や円高による原価減少がフルハウス
状態で効いてくる可能性が高まっており、結果的には最良の結果を生みつつある
状況です。そのため、今期の株主還元に関しては、45周年記念配当を剥落させた
30円(▲5円)を予想していますが、これはおそらく復元される公算が高く、連続増配
継続の可能性も踏まえると、今期の配当は35~40円が期待されます。
*参考記事① 2017-09-22 2,091円 --
順調に一部指定替えも、頭打ち感強い・フジ・コーポレーション(7605)。
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