【3223】エスエルディー(東証JQS) ---
現在値 1,088円/PER--.- PBR7.55 3月無配 株主優待あり
関東中心に『kawara CAFE&DINING』など直営展開。TOBでDDHDの持分会社へ。
配当基準日は3月末ですが、今期も無配を予定しています。
エスエルディーは株主優待制度を実施しており、3月末の単元以上保有の株主に対して、
2,000円分の食事券を進呈しておりますので、配当優待利回りは1.83%となります。
業績を確認していきます。
■2015年3月期 売上高 45.2億円、営業利益 2.0億円、EPS 106円
■2016年3月期 売上高 52.7億円、営業利益 1.0億円、EPS 10円
■2017年3月期 売上高 55.0億円、営業利益▲0.5億円、EPS▲131円
■2018年3月期 売上高 50.7億円、営業利益▲1.4億円、EPS▲406円
■2019年2月期 売上高 43.0億円、営業利益 0.1億円、EPS 0円 ce変則11m
□2018年9月中 売上高 23.0億円、営業利益▲0.4億円、EPS▲36.2円 四e
2018年3月期の売上高は前期比7.8%減の50.7億円、営業利益は同赤字拡大の▲1.1億円
となりました。仙台・銀座・大名(福岡)の3店舗閉鎖により、店舗数が2店舗純減した影響に
くわえ、8店舗の業態転換、人材配置の見直しとこれにともなう営業の制限があったため、
通期の既存店売上高は95.3%水準に留まりました。なお新店については、鎌倉に1店舗を
出店したほか、業務受託案件として本年3月に日本橋高島屋に「ポケモンカフェ」を開設
したほか、プリンスホテルのイベント案件もあり、受託事業は増収増益を確保しています。
進行期については、事実上の親会社となるDDHD(※後述)と決算期を揃えるために、11
ヶ月累計の変則予算となっており、2019年2月期の予算については、売上高は43.0億円、
営業利益は0.1億円を予想しております。運営店舗については、更に不採算店の閉鎖を
進める方針となっているため、仮に12ヶ月累計で巡航試算した場合でも、期初予想段階
から減収想定となります。ただこれら既存飲食事業以外の受託事業については、既述の
「ポケモンカフェ」が通期稼働するほか、プリンスホテルや赤レンガ倉庫のイベント案件の
受注が今期も寄与するため、当該セグメントについては、増収増益となる見込みです。
当社は昨年12月に当社創業者である青野玄氏からその持ち株の全部を買い取る形で、
DDホールディングス(3073)による公開買い付け(@1,130円)を受け、同社の持分法適用
会社となりました。既に青野氏は退任しており、新社長にはリサ・パートナーズ(旧8924)
出身の伴氏が就任し、本年6月からはDDHD社営業ヘッドの鹿中一志氏を役員に招聘
しています。今後はDDHD社の「DDポイント」の活用や、24時間予約受付コールセンター
といったリソースを活用する形で、マーケティング強化を図っていく方針です。
当社は2期連続の営業赤字を計上したため、GC注記には至ってないものの、重要事象
が付記されています。特に実績期は営業CFも流出超過となってしまい、当然ながら無配
に転落しているものの、DDHDからの新規借入を起こして急場をしのいでいます。一応、
一段の経営効率化のための支援も受けられる見通しであり、いち早くDDHDと本社機能
を統一化したゼットン(3057)のように、管理部門費用を削減する余地もありますが、当社
はいまDDHDのある三田へ引越しすると、その費用で資金ショートしてしまう(!!)可能性も
あるので、当面は現在の神南本社で経営の立て直しをしていく形になろうかと思います。
*参考記事① 2016-07-02 1,700円 ---
減益でも初配と優待拡充を実施、エスエルディー(3223)。
*参考記事② 2015-07-05 2,558円 ---
空間と二等立地戦略で独自路線、SLD(3223)から株主優待が届きました。
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