空間と二等立地戦略で独自路線、エスエルディー(3223)から株主優待が届きました。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3223】エスエルディー(東証マザーズ) 投資判断 新規Outperform

現在値 2,558円 PER16.5 PBR2.30 3月無配 株主優待あり

関東中心に『kawara CAFE&DINING』など直営展開。
配当金の支払い実績はありません。

エスエルディーは株主優待制度を実施しており、3月末の単元以上保有
の株主に対して10,000円までの食事代が50%オフとなる株主優待食事券
を単元毎に1枚進呈しておりますので、優待利回りは1.95%となります。
(※最大額まで利用したケースを想定した利回りです)

業績を確認していきます。なお当社は今年3月に上場したばかりです。
■2013年3月期 売上高 29.6億円、経常利益 1.6億円、EPS 49.6円  
■2014年3月期 売上高 38.9億円、経常利益 1.4億円、EPS 98.3円  
■2015年3月期 売上高 45.2億円、経常利益 2.0億円、EPS 106.4円
■2016年3月期 売上高 55.0億円、経常利益 2.8億円、EPS 131.0円 ce
□2015年9月中 売上高 26.3億円、経常利益 1.2億円、EPS 54.0円 ce

2015年3月期の売上高は前期比16%増の45.2億円、経常利益は同37.1%増
の2.0億円となりました。3月の上場の際に開示した業績の予想の水準を
ほぼキープして落着したため、JQ市場上場企業ならではの業績信頼度を
示しています。利益面は14年3月期の反転増の要因も含まれていますが、
売上高で年率2桁を軽く超える成長率をマークしていることは特筆です。

今2016年3月期に関しては売上高が21%増の55.2億円、経常利益が40%
増の2.8億円を予想しており、高い成長モメンタムの維持が見込まれます。
前期出店7店(前期末57店)に対して、今期は10店の出店を計画しており、
新店による売上増が基本となりますが、既存店についても98.7%水準と
軌道に乗せることが出来ているため、出店する立地の確保さえ出来れ
ば順調な伸びが期待出来る状況となっています。

そうなると肝心なのは立地確保となりますが、隠れ家的な内装や音楽
による独自性を特徴とする当社店舗は、必ずしも好立地である必要が
なく、ファーストフード業界で例えるならモスフードサービスのような
「ニ等立地差別化戦略」を採っているため、大手外食・居酒屋チェーン
と出店で競合する可能性が相対的に低く、家賃も安価に抑えられる点
において、出店戦略上それなりに優位性があるものと思われます。

以上、投資判断はOutperformとしてカバーを開始します。
成長性が高く、単なる外食企業を超えた空間デザイン力を買います。

当社の株主にはパルコがおり、足元7月2日にも南青山での共同事業
をリリースしておりますが、こういった大手クライアント(キリン、JA、
サッポロ)とのコラボレーション力も大きな魅力です。名古屋を中心に
展開するゼットンのように大手企業や公共施設で実績を残すことが
出来れば、企業体としてもう一段上のステージが狙えると思います。

また会社の経営陣もccc(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)出身者
やリサ・パートナーズ出身者など、飲食業出身ではなくコンテンツ・
不動産出身者が舵を取っているため、外食にとらわれない発想力や
人脈の活用に期待ができそうです。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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