【3539】ジャパンミート(東証2部) --
現在値 2,066円/100株 PER24.2 PBR2.40 7月配当優待 1月配当
茨城中心に関東でスーパー展開。業務用スーパー「肉のハナマサ」も。
配当金は2月・8月の年2回、合計20円で、配当利回りは0.97%となります。
ジャパンミートは株主優待を実施しており、7月に単元株を保有する株主に対し、2,000
円分の自社精肉商品を進呈しておりますので、配当優待利回りは約2.91%となります。
業績を確認していきます。
■2015年7月期 売上高 915億円、経常利益 35.5億円 EPS 83.2円
■2016年7月期 売上高 958億円、経常利益 42.9億円 EPS 108円
■2017年7月期 売上高 1,037億円、経常利益 40.8億円 EPS 100.2円
■2018年7月期 売上高 1,096億円、経常利益 42.4億円 EPS 85.2円 ce
□2018年1月中 売上高 531億円、経常利益 25.7億円 EPS 57.3円(3/13)
2018年1月期中間期の売上高は前年同期比6.6%増の553億円、経常利益は同5.4%増の
25.7億円となり、期初予想との比較はないものの、コンセンサス水準を上回って着地した
模様です。SM事業については、台風等の影響で8月・10月が苦戦したものの、年末商戦
が好調に推移したため、6ヵ月累計期間の既存店売上は100.2%と前年クリアとなりました。
既存店前提100.9%ながら、全社トータルの数字が良好だったのは、前期に出店した5店舗
(立川・越谷・亀戸・葛西・錦糸町)が順調に推移して押し上げたものとみられます。なお、
構成比は低いものの、外食事業の既存店売上高は103.1%と好調な数字を残しました。
なお2018年7月期通期の予算については据え置いており、売上高は前期比5.7%増となる
1,096億円、経常利益は同3.8%増の42.4億円を予想しております。SM事業は既述の前期
新店5店が通期で寄与するほか、八王子と八街(焼肉外食)の新店開業がオンされます。
今期は出店低水準のため、開業費用・販促が軽減しますが、昨年買収した子会社AATJ、
アクティブマーケティングの年間4億円にも及ぶのれん償却費用がきわめて重く、本業は
好調そのものであり、高進捗ではあるものの、見た目の良化幅は限定的となります。
当社の業容拡大は得意のMAによるところが大きく、昨年2月に「肉フェス」の運営会社で
あるAATJを完全子会社としたほか、同年4月には13企業80店のスーパーのレジ打ち等
の派遣業務請負をおこなうアクティブマーケティングを連結子会社化しています。AATJ
の「肉フェス」は従来型のイベントにくわえ、ビアフェス系の肉イベントや、足許では「餃子
フェス」といった新しい切り口でのイベント展開を進めており、本業であるSM事業を補完
する形で、業容の拡大を進めています。
当社は中期的な定量目標を具体的に開示していませんが、店舗改装投資や加工工場
への投資、都心大型店や相次ぐMAで、2016年の東証2部市場上場時に調達した約50
億円弱を順調に消化していますが、抑制気味の株主還元(配当性向は20%以下)により、
60%程度の自己資本比率を維持しています。既に時価総額も500億円を超過しており、
否が応でも指定替えが意識される頃合いですが、かような財務状況から公募増資無し
を期待したいところですが・・増資は無くとも、創業家からの売出はあるかもしれません。
*参考記事① 2017-11-12 1,817円 --
前年の買収と大量出店反動で、今期は一服・ジャパンミート(3539)。
*参考記事② 2017‐05‐18 1,990円 --
錦糸町丸井にまさかの大型出店へ、ジャパンミート(3539)。
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