【3539】ジャパンミート(東証2部) --
現在値 1,817円/100株 PER21.3 PBR2.24 7月配当優待 1月配当
茨城中心に関東でスーパー展開。業務用スーパー「肉のハナマサ」も。
配当金は2月8月の年2回計20円で、配当利回りは1.10%となります。
ジャパンミートは株主優待を実施しており、7月に単元株を保有する株主
に対して、2,000円分自社取り扱いの精肉商品を進呈しておりますので、
配当優待利回りは2.20%となります。
業績を確認していきます。
■2015年7月期 売上高 915億円、経常利益 35.5億円 EPS 83.2円
■2016年7月期 売上高 958億円、経常利益 42.9億円 EPS 108円
■2017年7月期 売上高 1,037億円、経常利益 40.8億円 EPS 100.2円
■2018年7月期 売上高 1,096億円、経常利益 42.4億円 EPS 85.2円 ce
□2017年1月中 売上高 530億円、経常利益 24.8億円 EPS 52.6円 四e
2017年7月期通期の売上高は前期比6.8%増の1,037億円、経常利益は同
4.7%減の40.8億円となり、売上高は計画を上回ったものの、利益は下回り
ました。SM事業の既存店は特殊要因月を除いた43ヵ月連続で前年クリア
となり、出退店についても立川・越谷・亀戸・葛西にくわえ錦糸町に630坪
の大型店を出店し増益となったものの、こうした新店の開業販促や、物流
施設の償却負担の増加により、利益は一転して減益となりました。
なお2018年7月期通期の予算については、売上高が5.7%増の1,096億円、
経常利益は3.8%増の42.4億円を予想しております。SM事業は前年に出店
した5店が通期寄与するほか、既存店の売上高に関しても100.9%を前提に
増収を見込んでいます(※現状時点での出店名有は八街の外食1店のみ)
利益についても開業費用・販促が軽減するため、持ち直す見込みですが、
買収した子会社(後述)ののれん償却費用が重く、伸びが鈍くなります。
当社の業容拡大はお得意のMAによるところが大きく、2月には「肉フェス」
の運営会社であるAATJの株式を取得して、完全子会社としたほか、本年
4月には13企業80店のスーパーのレジ打ち等の(派遣)業務請負をおこなう
アクティブマーケティング社の追加株式を取得して連結化しています。特に
AATJの子会社化により、当社商品の販路が増加するほか、エンドの反応
を活かしたタイムリーな商品開発が出来る等のシナジーが期待できます。
当社は中長期的な定量目標を具体的に開示していませんが、上場後の1年
で店舗改装投資や加工工場への投資、都心大型店や相次ぐMAで、順調に
調達資金を消化してきています。東証2部上場から1年が経過し、そろそろ次
のステージが意識される頃合であり、その際は要注意の局面となりますが、
当社の利益を押し下げている減価償却とのれん代はキャッシュアウトがなく
抑制気味の株主還元(実績ベースでは配当性向20%以下)により、自己資本
比率も60%弱にまで改善しているため、大型MA案件でもない限り、資金調達
せずにそのまま進む可能性もあります。
直近では当社大株主でもあるホームセンターのジョイフル本田(3191)と同じ
土浦市に本社を移転しており、同社と協業して郊外の大型店舗開発を推進
して欲しいところですが、同社が昨年に稲城で約17千坪の事業用地の取得
して以降は音沙汰が無い状況です。都下では「生鮮館」ブランドの大型店の
出店は用地面で難しいので、稲城店は何とか実現してほしいものであります。
*参考記事① 2017‐05‐18 1,990円 --
錦糸町丸井にまさかの大型出店へ、ジャパンミート(3539)。
*参考記事② 2016‐11‐07 1,462円 ---
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