野心的すぎる10年長計はともかく、会社側は株価意識か・アバント(3836)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3836】アバント(東証一部) ---

現在値 911円/100株 PER22.7 PBR4.12  6月配当 記念株主優待実績

連結経営・会計システムのパッケージソフト開発、ライセンス販売など。
配当金は6月の年1回10円で、配当利回りは約1.10%となります。


アバントは株主優待制度を正式導入しておりませんが、直近期末・中間期については、

創業20周年記念・2部指定記念としてVISAギフトカード1,000円分の進呈がありました。

そのため実績ベースでの配当優待利回りは約2.2%となります。

業績を確認していきます。 
■2014年6月期 売上高 83.0億円、営業利益 10.8億円 EPS 33.2円
■2015年6月期 売上高 89.2億円、営業利益 8.0億円 EPS 21.4円    
■2016年6月期 売上高 96.0億円、営業利益 11.0億円 EPS 35.2円 
■2017年6月期 売上高 105億円、営業利益 13.0億円 EPS 35.3円 

■2018年6月期 売上高 112億円、営業利益 12.2億円 EPS 41.0円 ce
□2017年6月中 売上高  56.8億円、営業利益 6.6億円 EPS 23.0円(2/2)

2017年12月中間期の売上高は前年同期比14.7%増の56.8億円、営業利益は同11.6%増の

6.6億円となり、期初計画を上回りました。「DivaSystem」の導入を中心とする主力の連結

会計事業をはじめ、運用コンサルのビジネス・インテリジェンス(BI)事業、決算業務の外部

対応であるアウトソーシング(OS)事業の3セグメント全てで、2桁の増収を確保したました。

決算業務は所謂“働き方改革”の影響により、OS事業を中心に引き合いが活発な状況と

なっていますが、各セグ共通で人件費・外注費が嵩んだため利益率は悪化しています。


なお、2018年6月期の通期予想については据え置いており、売上高が6.8%増の112億円、

営業利益は▲6.3%減の12.2億円と減益を予想しております。直近1年で従業員が100名

ほど激増しているため、人件費およびオフィス賃料の増加が大きく収益を押し下げます。

ただ2013年に買収したジール社ののれん代(年1.1億円)の償却負担が1Q で解消されて

いることや、上振れペースの進捗を踏まえると、減益を免れる可能性がありそうです。


今期はローリングした新3年中計の初年度となっており、3年後の2020年6月期に売上高

134億円(CAGR8.4%)・営業利益16.2億円(CAGR7.6%)を目指しています。前回の中計は

“(当社における)働き方改革”費用を見込んでいなかったため、今期こそコストの先行で

しゃがんでいますが、来期から業績が回復に転じる見通しです。注力分野をこれまでの

会計処理から高付加価値の事業資産再構築ソリューション(※要はコンサルティング)へ

移行することにより利幅の拡大を狙うほか、フィエルテの分社化により、クライアント各社

の決算業務アウトソーシングニーズを積極的に拾いにいく方針です。

 

また同時に公表している長計では、10年後の2027年6月期に営業利益68.3億円(CAGR

18%)という極めて野心的な定量目標を掲げているほか、配当10倍(年間80円)の目標も

新たに掲げています。既述のとおり決算業務のアウトソーシングはニーズが高いため、

その辺が中長期的な成長ドライバーになるものと思われますが、現状ではあまり進んで

いない米国・SG・インドネシアといった海外展開が成功しない限り、この10年長計の定量

目標は全く見えてこないので、海外の進捗は向こう数期における注目事項と言えます。

 

なお当社はこれまでIRには全く注力しておらず、むしろ株価を低位安定させたいのかと

も思えるような“手抜き”具合でしたが、足許での市場変更(JQ→2部→1部)策の推進や、

それにともなう株主数要件確保のための記念優待実施など、昔の当社では考えられな

いほどIRを充実させてきました。特に東証IRフェスタへの出展や、株主通信を“双六”調

にして記念優待もネタにするなど、個人投資家への対策強化が見て取れます。森川社長

持株を一部上場時に売り出すことも踏まえ、高株価施策をとった可能性もありますが、

森川氏だけでなく、従業員持株会も持分で10%超を握っているほか、光通信も2%の持分

を取得しており、例によって裏で集めている可能性もある(!?)ことから、会社側としては

防衛的側面でも株価は高い方がよい・・・というスタンスに変化したものと推察されます。

 

*参考記事① 2017-10-19 947円 *2分割修正済 ---

10年で営業益CAGR18%・配当10倍の大目標、アバント(3836)。


*参考記事② 2016-10-02 279円 *2分割、2分割修正済  ---+
今期減益も、意欲的な中計値は据置。アバント(3836)。

 

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