現在値 1,166円/100株 PER8.5 PBR1.55 6月配当 株主優待なし
連結経営・会計システムのパッケージソフト開発、ライセンス販売など。
配当金は6月の年1回22円で、配当利回りは約1.87%となります。
アバントは株主優待制度を実施しておりません。
業績を確認していきます。
■2013年6月期 売上高 67.3億円、経常利益 6.2億円 EPS 77.3円
■2014年6月期 売上高 83.0億円、経常利益 10.7億円 EPS132.8円
■2015年6月期 売上高 89.2億円、経常利益 7.9億円 EPS 85.7円
■2016年6月期 売上高 96.0億円、経常利益 11.1億円 EPS 140.7円
■2017年6月期 売上高 100億円、経常利益 10.2億円 EPS 137.4円 ce
□2016年12月中 売上高 51.9億円、経常利益 4.8億円 EPS 59.7円 四e
2016年6月期の売上高は前期比7.7%増の96.1億円、経常利益は39.8%増の11.1
億円となり、期初計画を上回りました。IFRS導入企業の増加やガバナンス強化の
風潮が根強いこともあり、ライセンス(Diva System10)、コンサル、サポートの全て
のセグメントで約5%を超える増収を確保しました。
なお今2017年6月期の売上高は4.5%増の100億円、経常利益は▲7.9%減の10.2
億円と一転して減益を予想しております。引き続きIFRS・ガバナンス関連の受注
環境は好調を維持するとみられるものの、人材育成や研究開発費負担が重く、
前の期に1.7億円の引当金を計上した不採算案件の損害賠償額が未合意であ
ることから、最終利益ベースは下押しされる可能性が残っています。
今期は来2018年6月期を最終年度とする3年中計の中間年度となっており、今期
は減益となるものの、目標売上高は117億円(CAGR9.5%)、経常利益は13.5億円
(CAGR19.4%)の数値を据え置いています。今期しゃがむ分も来期に巻き返す計画
であり、年間1億円のれん代償却の終了なども踏まえ、達成を目論んでいます。
トップライン自体は会社側計画を上回って進捗しており、営業利益率ベースでは
目標水準を確保していることから、中計の数値信頼度はなお高めと思われます。
財務状況は借金1.5億円に対して、手元現金が34億円と相変わらずジャブジャブ
の状況が続いており、MAによるさらなる外部成長も期待できます。配当金は4円
増配したものの、実績22円→予想22円(性向16%)と渋い状況が続いていますが、
株主通信の棒グラフによると、本中計終了後の来期・再来期も増配する雰囲気で
あり、2020年6月期から更に増配スピードを拡大させ、株主還元フェーズに入ると
読み取ることが出来ます(だいぶ先の話ですがね)。
*参考記事① 2015-10-01 1,315円 ---
中計未達も配当方針の変更により増配へ、アバント(3836)。
*参考記事② 2014-09-28 1,350円 ---
お土産はゴディバ。アバント(3836)の株主総会に参戦しました。
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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。



