中計未達も配当方針の変更により増配へ、アバント(3836)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3836】アバント(東証JQグロース)投資判断 Outperform継続

現在値 1,385円/100株 PER11.4 PBR2.37 6月配当 株主優待なし

連結経営・会計システムのパッケージソフト開発、ライセンス販売など。

配当金は6月の年1回22円で、配当利回りは約1.58%となります。
アバントは株主優待制度を実施しておりません。

業績を確認しておきます。
■2012年6月期 売上高 41.0億円、経常利益 3.8億円 EPS 40.7円 
■2013年6月期 売上高 67.3億円、経常利益 6.2億円 EPS 77.3円  
■2014年6月期 売上高 83.0億円、経常利益 10.7億円 EPS132.8円
■2015年6月期 売上高 89.2億円、経常利益 7.9億円 EPS 85.7円    
■2016年6月期 売上高 96.0億円、経常利益 9.2億円 EPS 121.4円 ce
□2015年12月中 売上高 42.5億円、経常利益 4.0億円 EPS 51.1円

2015年6月期の売上高は前期比7.6%増の89.2億円、経常利益は▲26.3%
減の7.9億円と増収減益となり、売上については期初計画を下回りました。
アウトソーシングが堅調に推移したものの、大型ライセンス案件の失注
や不採算案件への引当金が嵩み、売上・利益ともに伸び悩みました。

2016年6月期の売上高は9.7%増の96.0億円、経常利益は8.9%増の9.2億円
を予想しております。堅調なアウトソーシングの伸びに加え、連結会計
支援の「DivaSystem」のコンサルティング需要の拡大が見込まれるため、
引き続き増収基調継続が予想されますが、部門によっては人材面での
初期投資が嵩むことから、利益は14年6月期の水準を回復出来ません。

また前期売上高100億円・営業利益率10%を掲げた中期経営計画が結局
未達となったので、3年後の2018年6月期を最終年度とする新3年中計に
関しては保守的に見ております。いちおう3年後の目標売上高は117億円
(CAGR9.5%)、経常利益は13.5億円(CAGR19.4%)をターゲットとしており、
外注費の内部取込やのれん償却の終了により業績達成を目指します。

以上、投資判断はOutperformを継続します。
中計未達に対する真摯な反省の色が見られ、復活の余地があります。

当社は配当性向を基準配当性向10%に加え、当期純利益率(%)を追加
配当性向として加算した特殊配当性向で毎期の配当金額を算定して
おりましたが、あまりのわかりにくさで不評を買ったため、「安定性」と
「他社配当利回平均を上回る」・・・といったこれまた抽象的な基準に
変更しました。そのため今期は22円の配当予想となっています。

*参考記事① 2014-09-28 1,350円 投資判断Outperform格下げ
お土産はゴディバ。アバント(3836)の株主総会に参戦しました。

*参考記事② 2013-07-24 927円* 投資判断Buyでカバー開始
超高成長のIFRS関連銘柄、ディーバ(3836)の研究。

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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