今期の大幅増額は一過性、底入れまだ先・ホットマン(3190)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3190】ホットマン (東証JQS)  --

現在値 665円/100株 PER23.4 PBR0.81 3月配当 9月株主優待 

宮崎県地盤にイエローハット、TSUTAYA、アップガレージなどをFCを展開。
配当は3月末一括の10円配当のため、配当利回りは1.50%となります。

ホットマンは株主優待制度を実施しており、9月末時点で1年以上単元株

を保有する株主に対して、1,000円分のJCBギフトカードを進呈しておりま

すので、配当優待利回りは約3.00%となります。


業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 227億円、営業利益 9.3億円 EPS 93.1円
■2015年3月期 売上高 210億円、営業利益 3.4億円 EPS 28.0円 
■2016年3月期 売上高 207億円、営業利益 2.2億円 EPS 11.7円
■2017年3月期 売上高 200億円、営業利益 1.9億円 EPS 32.6円 

■2018年3月期 売上高 205億円、営業利益 4.8億円 EPS 28.3円 ce修正
□2018年9月中 売上高 90.7億円、営業利益▲0.2億円 EPS▲2.0円(10/31)


2017年9月中間期の売上高は前年同期比4.1%増の90.7億円、営業利益は同

3.6億円損益が改善し、0.2億円の営業赤字で踏み留まり、期初計画を大きく

上回りました。主力のイエローハット事業において、3月の天候の影響により、

夏タイヤ需要が今期初に持ち越されたことによる期ズレ分の寄与、および、

車検等サービスの強化により利益率が改善しました。同様にアップガレージ

事業も好調に推移しましたが、一方でTSUTAYA事業はレンタル低迷により、

減収となり、セグメント損益もギリギリ均衡圏を確保するに留まりました。


2018年3月期通期予算については、中間決算の段階で修正しており、売上高

ふが前期比2.2%増の205億円(従予:201億円)、営業利益は同2.5倍の4.8億円

(従予:2.2億円)に大きく増額しています。上期時点で営業利益が3.2億円も上

ブレしているものの、下期出店予定店舗の工事遅延による費用の繰り越しが

あったことや、上期の好業績も特殊要因が強すぎることを踏まえると、増額幅

自体は強烈ですが、よく見ると一切サプライズのない業績修正になっています。

なお、下期の各セグメントの予算前提は概ね前年並みで計画している様です。

 

当社はこれといった中長期的な定量目標を掲げていないものの、KPI目標と

して、売上高総利益率を今後3年で42.6→45.6%へ3%引き上げることを“目安”

としているようです。当社の主な展開エリアである南東北・北関東エリアでは、

個人の倹約志向が根強く、年々暖冬の傾向が強くなっているため、構造的に

苦しい状況ですが、車検に絡めた販売・サービスの強化とアップガレージの

中古車売買と連携したワンストップサービスで業容拡大(維持)を目指します。

 

当社は2014年3月の新規上場時に9億円(@520円)を調達した際は、営業利益

が10億円程あったのですが、当時をピークに業績は右肩下がりになっており、

やっと今期の(追い風参考の)好業績で、公募の株価水準を回復してきました。

 

業績は冴えないものの、仙台ではメガフランチャイジーであり、地元の七十七

銀行とあのDBJが其々2%強出資している、40年の業歴を誇る老舗会社です。

業容の近いメガFCのG-7HD(7508)のような成長力もなく、ありがとうサービス

(3177)のような株主還元力もないので、顔の見えないフランチャイジーらしく、

「特徴がないのが特徴」ではありますが、時価は純資産割れしていますので、

投資妙味を見出すとすれば、被買収とかそういうことになろうかと思います。

 

 

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特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


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