今期は業績順調で増配期待かかる、内外トランスライン(9384)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9384】内外トランスライン(東証一部) ーー

現在値 1,727円/100株 PER15.2 PBR2.38 6月配当12月配当優待

独立系の国際海上輸出混載首位。豊富な仕向け地と運航頻度が強み。

配当は6月12月の年2回合計30円のため、配当利回りは1.74%です。
内外トランスラインは株主優待を実施しており、100株以上の株主に対して
1,500円のカタログを進呈しているため配当優待利回は約2.60%となります。

業績を確認していきます。
■2014年12月期 売上高 200億円、経常利益 12.0億円 EPS 20.2円 
■2015年12月期 売上高 226億円、経常利益 15.6億円 EPS 94.7円 
■2016年12月期 売上高 199億円、経常利益 13.3億円 EPS 45.2円 
■2017年12月期 売上高 215億円、経常利益 15.0億円 EPS 113円 ce
□2017年6月中間 売上高 105億円、経常利益 7.4億円 EPS 63.6円 

□2017年9月3Q 売上高 160億円、経常利益 11.0億円 EPS 90.4円(10/30)

2017年6月中間期の売上高は前年同期比5.1%増の104億円、経常利益は同

46.9%増の7.4億円となり、期初予想を上回りました。主力の輸出混載輸送と

フルコンテナの取扱量が増加したほか、国際航空海上フォワーダー子会社

のUCIAFJ社、国際一貫輸送子会社のFF社も堅調に推移しました。前年より

稼働を開始した韓国・釜山の「内外銀山ロジスティクス(内外釜山倉庫)」も、

今期初から業績寄与し、計画を上回って推移しています。

進行中の2017年12月通期の予算に関しては、売上高が7.6%増の215億円、
経常利益は12.5%増と期初予想を据え置いています。中国・アジア向け輸出

の回復が非常に顕著であり、10月末に開示された3Q決算でも順調な数字の

積み上げが確認出来るため、通期では上振れの可能性が高まっています。

なお$円想定為替レートを108円(感応度;売上高1億円、利益0.3億円)前提
で置いているため、足許の為替レートも追い風となる見込みです。

今期は2019年12月期を最終年度とする中計の初年度となっており、3年後

に売上高を300億円(CAGR15%)・営業利益を21億円(CAGR17%)を目指して

おります。基本的には国内外でのフォワーディング拡大によるオーガニック

成長を志向しており、その一環として本年9月にミャンマーの同業(売上高は

僅少)を買収・当社現地法人に衣替えして、日本向けのアパレル工場も多い

ミャンマーに橋頭保を築いています。この3年中計の後は売上高500億円も

視野に入れているようですが、当社は中計信頼度自体が高くないなので、
まずは今期の業績の仕上がりを確認したいと思います。

他方財務面については直近で長期5億円の借入をおこしていますが、この

借金をネットしてなお40億円のキャッシュを保有しており、好財務が続いて

います。一応配当性向30%基準で株主還元していますが、現状の配当予想

である通期30円配当はこの基準を下回るため、上振れ期待のかかる今期

業績を鑑みると、通期35円~程度の増配は十分に期待出来そうです。


*参考記事① 2017-03-27 1,111円 --
無借金脱却でリスクオン志向か、内外トランスライン(9384)。

 

*参考記事② 2015-09-11 1,119円 ーー
久々に会社計画線で進捗、内外トランスライン(9384)のレビュー。

 

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