どの投資家をフォローすべきなのか?問題。 | なちゅの市川綜合研究所

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単純にフォロー、といってもTwitterのそれに限らず、どういった投資家さん

のブログを見るか、どういった投資家さんが参加するオフ会に参加するか

など、どの(レベルの)投資家さんをフォローするのかは悩ましいところです。

 

おそらく一般的なケースとしては、有名な投資家や凄腕投資家とされる方

ばかりをフォローするケースが最近ではポピュラーな傾向かと思いますが、

個人的にはこれはあまりお勧め出来ません。上手い方ばかりをフォローす

ると、相場観も自身の器に不相応のものにズレていきますし、一番マズい

と思われるのは、上手い人のパフォーマンスを一般的な平均と勘違いして

自分の投資に自信をなくしたり、悪い意味で感化されて無理な運用するよう

なることです。特に月末になると、上手い人の「パフォーマンステロ」に必要

以上に影響されて自己嫌悪になったり、翌月から急に投資銘柄を変えたり

するケースを最近特によく見かけます。

 

また、このほかにも上手い人だけをフォローする弊害として、その集団の

中で「相対的に自分が一番ヘタ」な存在になるという点であり、要は自分

がカモとなる集団を自ら作り上げてしまっているという構造的な問題です。

上手い人ばかりフォローして、影響を受けて(※端的に言うとパクって)良い

銘柄を選んだつもりでも、その後に買う人が特にいなかった場合は、結果

として自身が上手い人達の最後の出口、にすらなりえるということです。

 

そこで個人的な意見としてお勧めしたいのが「自分より上手い人」「自分と

同じレベルの人」「自分よりも上手くない人」をそれぞれフォローすることです。

これで少なくとも自分が見えている世間のパフォーマンスは平準化されま

すので、月末のパフォーマンステロなどを見て無駄にストレスがかかる

ことも減り、自分の投資ポリシーやレバレッジを守ることにも繋がっていく

と思います。なおフォローする割合は3者均等でなくても良いと思います。

 

また、「自分より上手くない人」はより感情的な売買をする傾向があるので、

総楽観・総悲観といった行き過ぎた投資家心理などが可視化されやすく、

揺れ動く心理状態も上手に隠す方よりも、よほど参考になると言えます。

 

要は、鼻息荒く凄腕投資家ばかりフォローしていても、別に投資が上手く

なるどころか、ヘタすると逆効果なので程々にしましょう・・ということです。

 

 

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