年末にかけてのIPO相場への参加心得。 | なちゅの市川綜合研究所

なちゅの市川綜合研究所

「別に勝たなくてもいいので、負けないこと」を志向しております。
本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

IPOと言っても、私の場合はセカンダリー専門であり、ブックビルディングか

ら参加することは基本的にありません。勿論、プライマリーから狙う投資は、

リスクが限られており、当選さえすればほぼ確実に儲かるという点で有効

な手法と認識しておりますが、投資というよりは手間数の多寡や運による

要素が強く、再現性が薄いのであまり好みではありません。・・・というか、

折角調べたのにハズれた時の精神的ショックを受けるのが何より嫌でして

特にセカンダリー相場でより高い値段で買うのにも“ためらい”が出るので、

そういう観点からもわざと手を出さないようにしています。

 

前置きが長くなりました。

標題の件ですが、例年これから年末にかけてIPOの承認が増えてくる時期

となりますが、日によっては1日2社の上場、ヘタすると1日3社が重複上場

してくる場合や、毎日ほぼ切れ目なく新規上場が続くようなことが出てくるか

と思います。そういった場合、ほぼ毎年“ミスプライス”で初値が付くケース

が出てきますので、そういう銘柄を狙っていく形となります。またこのような

初値激安パターン以外で狙い目となるのは、初値こそ高騰しても、その後

の相次ぐ連続上場で資金が加速度的に流失して、出来高がすぐに枯れて

高速で過疎化するパターン等が挙げられますが、実際に見直し買いが来

るのは半年後とかだったりするので、他の何倍にも高騰を続ける年末IPO

銘柄を横目に、ひたすら我慢し続ける忍耐力を必要とするので、そもそも

値動きを取るためにIPOセカンダリーを弄る向きにはおすすめできません。

 

で、ここからが重要なのですが、上記の2手法(初値激安パターン、高速で

過疎化パターン)を狙うにしても、事前に銘柄のことをよく調べておく必要が

あります。特に初値激安パターンを狙う場合は、初値形成前の板を睨んで

バリュエーション的な観点から明らかな違和感を感じる場合がチャンスで

あり、初値で突撃すると決めた場合は躊躇なく買いに行かなくてはなりま

せん。この咄嗟の判断が出来るか否かは、全て事前準備(要はIPO銘柄

の事前分析)の有無にかかっており、準備をしていないのであれば見送り

が賢明です。必要な準備していない場合は、運よく初値で安く仕込めても、

よくわかってないことを理由に適当に値幅を取ったら満足して売ってしまう

ので、大して利益が伸ばせないケースが多く、リスクに合わないからです。

 

以上、全て個人的な経験に基づく心得でした。ご参考までに。

 

 

会社四季報 2017年 4集秋号 [雑誌]

新品価格
¥2,060から
(2017/9/10 07:44時点)

*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。 
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。


このエントリーをはてなブックマークに追加にほんブログ村