暴落の時よくとってしまいがちな行動に、値持ちの良い株を売って、大幅
に値下がりした株の難平をしてみたり、とにかく下げ幅の大きい人気株を
拾ってしまうことがあるかと思います。私も暴落時ではこの手のリバランス
を行いますし、まぁよくある投資行動の範囲かと思います。
ただ一点問題となるのは、これらの暴落株を拾うために換金売りした「値
持ちの良い株」のことです。「値持ちの良い株」とは具体的には優待株とか
そういう株になるのですが、優待株以外だと大体2パターンに分けられて、
①単に時間差で遅れいて、まだ殆ど下がっていないだけの株
②業績好調や好材料を理由に拾われていて、売り物を吸収している株
の2つのパターンがあろうかと思います。言うまでもなく、換金すべきは①
のみであり、②を絶対に換金売りの対象にしてはいけません。
暴落時に逆行している株は買い、という定石みたいなものはありますが、
そういう暴落場面になると精神的にもおかしくなるので、次第に①も②も
同じように見えてくるようになり、「ちょっと値下がりしている①」と「逆行高し
ている②」を比べた時に、つい儲かってる②を売りたくなるのが人情です。
もちろん、暴落時の立ち回りのテクニック的な巧拙等も重要ではありますが
その前に、平時から自分の持っている銘柄をよく研究して理解しておき、有
事の際に①と②の区別を即座に出来るようにしておかなくてはなりません。
そういった下地があって初めて、暴落時のリバ取りチャンスに参加する権
利がありますので、適当に持ち株を換金→値下がり率ランキング見ながら
パクパク食いつく、ようなスタイルは、それこそ「花を抜いて雑草を育てる」
ような投資行動ですので、準備が出来ていない場合の暴落時のリバウンド
狙いは控えた方がよいかもしれません。後悔することの方が多いです。
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