【3837】アドソル日進(東証一部) --
現在値 1,082円/100株 PER20.8 PBR3.71 3月配当優待 9月配当優待
大企業向け大規模システムの開発に強み持つ。技術水準に定評。
配当は3月9月の年2回で、合計20円のため配当利回りは1.85%となります。
アドソル日進は株主優待制度を導入しておりまして、3末9末時点で200株
以上を保有する株主に対して、500円分のクオカード等を進呈しております
ので、配当優待利回りは約2.31%となります。なお長期優遇制度もあり、1
年以上の保有で500円分のクオカードが追加進呈されますので、その場合
の配当優待利回りを算出すると、約2.77%まで利回りが上昇します。
業績を確認していきます。
■2014年3月期 売上高 84.3億円、営業利益 3.0億円 EPS 39.8円
■2015年3月期 売上高 90.0億円、営業利益 4.0億円 EPS 52.7円
■2016年3月期 売上高 104億円、営業利益 5.4億円 EPS 64.9円
■2017年3月期 売上高 116億円、営業利益 7.6億円 EPS 59.1円
■2018年3月期 売上高 117億円、営業利益 8.0億円 EPS 52.3円 ce
□2017年6月1Q 売上高 27.1億円、営業利益 1.8億円 EPS 13.8円(8/8)
□2017年9月中 売上高 55.7億円、営業利益 3.2億円 EPS 21.7円 ce
2017年3月期通期の売上高は前期比11.2%増の116億円、営業利益は同
41.7%増の7.6億円となり、期初予想を2度増額して大幅増で着地しました。
主力の社会システム事業において電力およびガス自由化関連の案件が
大きく伸長したほか、IoTシステム事業においてもオフィス機器、メディカル
関連の組み込み分野が堅調に推移した結果、両セグメントで2桁近い伸び
となりました。なお原価率の改善(▲1pts.)により、利益率も良化しています
進行期となる2018年3月期の売上高は0.6%増の117億円、営業利益は4.2%
増の8.0億円を見込んでいます。3月末時点での受注残高は、前年同時期
と比べて約1億円少ない16.8億円となっていますが、依然高水準を維持し
ているため、予算上8期連続の増収増益を予想しています。社会インフラ
事業におけるエネルギー自由化関連の大型案件が既にピークアウトして
いるため、公共関連需の多い当社は例年通りの下期偏重型となります。
(そのため、8/8発表の1Qがショボかったものの心配不要かと思います)
当社は2019年3月期を最終年度とする中計「Vision2020」を策定しており、
3年後に売上高110億円(ほぼUNCH)・営業利益8億円(CAGR14%)を予想し
ておりましたが、1年前倒しの今年度に達成となる見込みです。そのため、
既に次期中計の策定に着手しており、今期中の発表を予定しているため、
表記の数字は上方ローリングされる可能性も十分ありそうです。
また、今後の業容拡大策の一環として本年7月に三菱電機系商社である
菱洋エレクトロ(8068,注:村上銘柄)との業務提携を発表しており、メーカー
系の製造工場や大型SC向けに、AI解析を軸としたシステムの販売・保守
を目指すこととしています。特に同社は活況下にある半導体分野に強み
を持っているため、新たな販路の拡大が期待されます。
なお株主還元については、従来の配当性向30%から33%以上へプラス改定
しており、【4.1→6→9.5→13→20円】、と毎期飛躍的な幅での増配を実現し
ています。今期は東証1部記念配を普通配に切り替えて、20円配の据置を
予想していますが、有利子負債も僅か1.5億円という良好な財務を維持し
ているため、業績連動による増配だけでなく、更なる配当性向の引き上げ
(性向35~45%程度)までは十分に期待出来る状況であります。
*参考記事① 2016-08-05 754円* --
*参考記事② 2016-01-06 885円* --
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