年率15%水準の利益成長が継続、アドソル日進(3837)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3837】アドソル日進(東証二部) --

現在値 1,308円/100株 PER15.9 PBR2.52 3月配当優待 9月配当優待

大企業向け大規模システムの開発に強み持つ。技術水準に定評。
配当は3月9月の年2回で、合計27円のため配当利回りは2.06%となります。

アドソル日進は株主優待制度を導入しておりまして、3月末9月末時点の
100株以上の株主に対して、500円分のクオカード等を進呈しております
ので、配当優待利回りは約%となります。なお長期優遇制度もあり、1年
以上の保有で500円分のクオカードが追加されますので、この場合の
配当優待利回りを算出すると約3.59%まで利回りが上昇します。

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 80.8億円、経常利益 2.1億円 EPS 27.2円  
■2014年3月期 売上高 84.3億円、経常利益 3.0億円 EPS 39.8円
■2015年3月期 売上高 90.0億円、経常利益 4.0億円 EPS 52.7円
■2016年3月期 売上高 104億円、経常利益 5.4億円 EPS 64.9円
■2017年3月期 売上高 105億円、経常利益 6.0億円 EPS 80.8円 ce
□2016年9月中 売上高 52.7億円、経常利益 3.1億円 EPS 42.7円 ce

2016年3月期通期の売上高は前期比15.7%増の104億円、経常利益は
同34.2%増の5.4億円となり、期初予想を大きく上回って着地しました。
主力の社会システム事業において電力およびガス自由化関連の案件
が堅調に推移したほか、ユビキタス事業においても自動車向けの次
世代システム関連やフードディフェンス関連のID認証が伸長しました。

なお今2017年3月期通期の売上高は0.3%増の105億円、経常利益は
10.0%増の6.0億円を見込んでいます。3月末時点での受注残高は、
前年同時期と比べて4億円多い17億円に達しているため、好調な
滑出しが予想されるほか、社会インフラ事業においては引き続き
エネルギー関連の需要が増加する見通しとなっています。

当社は2019年3月期を最終年度とする中計「Vision2020」を策定して
おり、3年後の売上高110億円(ほぼUNCH)・経常利益8億円(CAGR
14%)を予想しています。主力の社会システム事業のエネルギー分野
で培った自由化対応ノウハウを鉄道・道路・航空分野などに応用する
ことでドメイン拡張を狙うほか、「ユビキタス事業」も「IoT事業」に事業
ドメイン名を変更して、自動運転システムなどの展開を視野に入れた
事業展開を図っていきます(※定量目標値は保守的だと思います。)

なお株主還元については、従来の配当性向30%から33%へプラス改定
しておりますので、今期の予想配当は前の期の二部上場記念配当の
4円を復元し、さらに1円上乗せした27円配当を予想しています。
また中計期間の利益伸長に伴い、来期は31円、再来期36円の連続
増配計画を具体的に数字で出してきているため、万が一この中計が
未達に終わるようなことになっても、この配当ガイダンスは守られる
公算が高いと思われます。借金2億円で財務的にも余裕があります。

*参考記事① 2016-01-06 1,770円 --
セキュリティ関連銘柄へ評価一変、アドソル日進(3837)。

*参考記事② 2015-08-14 1,500円 
1Qで早くも中間上方修正、5期連続増収増益のアドソル日進(3837)

会社四季報 2016年 3集夏号

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