【9946】ミニストップ(東証1部) --
現在値 2,319円/100株 PER447.6 PBR1.18 2月配当優待 8月配当優待
イオン系コンビニで業界4位。関東、東海地盤。ファストフードに強み。
配当金は年2回合計で45円で、配当利回りは約1.94%です。
ミニストップは株主優待制度を導入しており、単元株以上の株主に対し、
半期に1度ソフトクリーム券を5枚配布していますので、1枚220円で換算
した場合の配当優待利回りは約2.88%となります。
業績を確認していきます。
■2015年2月期 売上高 1,621億円、経常利益 41億円 EPS 30.3円
■2016年2月期 売上高 2,135億円、経常利益 36億円 EPS 33.4円
■2017年2月期 売上高 1,969億円、経常利益 22億円 EPS 7.4円
■2018年2月期 売上高 2,195億円、経常利益 26億円 EPS 5.1円 ce
□2017年8月中 売上高 1,079億円、経常利益 26億円 EPS 31.0円 ce
2017年2月期の売上高は前期比7.8%減の1,969億円、経常利益は同37.5%
減の26億円と、また期初予想比では大幅未達となったものの、中間時点
の減額修正水準比では、若干の未達で落着しました。意外にも既存店は
国内・海外(主に韓国)ともに昨対100%の水準で堅調に推移しましたが、
予算前提を102%で置いていたため、経費増をカバー出来ませんでした。
なお総店舗数に関しては純増200店で、5,061→5,261店となり、出店数に
関しても80店ほど計画未達で終わった模様です。
なお進行期の2018年2月期の売上高は11.4%増の2,195億円、経常利益
は13.8%増の26億円を予想しています。今期の既存店の前提は101.5%で
あり、従来よりやや保守的な想定をしているほか、足許では上位とされる
同業他社と同レベルの昨対比(※日販金額ではない)を確保しているため、
妥当な予算かと思われます。内外の店舗数については、5,261→5,590店
へ329店の増加を計画しており、主に韓国・フィリピン・ベトナムでの出店を
進める計画です。特にベトナムは72→145店、と大量出店を見込みます。
既に当社の展開店舗数は、国内よりも韓国の方が100店ほど多い2,362店
になっており、前の期はウォンレートの低迷で売上高から低迷したものの、
ファストフードやイートインなど当社の持ち味を活かした戦略で、韓国他社
を上回る日販を確保しており、今期は為替反動と変則決算の復元効果も
相俟って、それなりの回復が期待できる局面となっています。
他方、既にマイナーセグメント落ちした国内事業は、今期も純増数で10店
程しか出店の予定がありませんが、既述の通りの底入れ機運が高まって
いることから、サークルKサンクスのファミマ統合による閉鎖・居抜き店舗
などの物件の出方次第では、思わぬ拡大余地が発生します。(親会社の
イオンの戦略小型店"まいばすけっと"との出店コンフリクトは割引要素)
また、中堅コンビニのスリーエフ、ポプラ、セーブオン等がローソン陣営に
流れたこともあり、一時期よりもコンビニ再編の機運が落ち着きましたが、
今後も業界の台風の目となり得る規模の会社は当社をおいて他にはなく、
色々と思惑含みの展開が予想されます。親会社のイオンも小売業者です
ので、am/pmを手放した新日鉱などより当社の価値を理解してますので、
もし仮に手放すにしても、そうそう安い値段はつかないと思います。
*参考記事① 2016-11-14 1,799円 --
通期減額修正も、会社予想はなお楽観的・ミニストップ(9946)。
*参考記事② 2015-11-21 2,294円 --
優待で和栗モンブランソフトも引換可、ミニストップ(9946)のレビュー。
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