【9876】コックス(東証JQｽﾀﾝﾀﾞｰﾄﾞ) －－－
現在値 261円／100株 PER725 PBR0.6 2月無配 株主優待あり
イオン系カジュアル衣料。ＧＭＳやＳＣに店多い。ブルーグラスと合併。
コックスは無配ながら株主優待制度を導入しており、単元株を保有する
2月末の株主に対して、2,000円分の優待券を配布していおりますので、
優待利回りについては約7.46%となります。
業績を確認していきます。
■2014年2月期 売上高 216億円、営業利益▲14.8億円 EPS▲83.6円
■2015年2月期 売上高 216億円、営業利益 0.3億円 EPS 1.3円
■2016年2月期 売上高 213億円、営業利益 ▲4.1億円 EPS▲26.7円
■2017年2月期 売上高 209億円、営業利益 ▲1.5億円 EPS 2.8円
■2018年2月期 売上高 220億円、営業利益 2.0億円 EPS 0.3円 ce
□2017年8月中 売上高 110億円、営業利益 ▲1.7億円 EPS 0.7円 四e
2017年2月期の売上高は前期比1.6%減の209億円、営業利益は赤字幅が
縮小し▲1.5億円となりましたが、計画比で大きく落ち込みました。これは
前の期の冬商戦で崩れたMDサイクルを取り返せず、１Qも引き続き低迷
したため、２Q以降で復元出来ませんでした。今期は10店を出店したも
のの、5店の退店超過となり、期末の国内店舗数は255店となりました。
進行期の2018年2月期については、売上高が4.8%増の220億円、営業利益
は黒転の1.9億円を予想しています。改装注力中の主力業態｢ikka｣の好調
により、既存店売上高は昨年の10月以降は全ての月で100%をクリアして
いましたが、足許2ヶ月は特に悪かった前年同期を更に下回っているので
注意が必要です。また、今期は久々に5店舗程度の出店超過となる計画
であり、利益面はともかくジリ貧状態のトップラインの回復がかかります。
そして今期は新中計の初年度であり、3年後の2020年2月期の売上高を
240億円(CAGR5%)、営業利益を10億円(大幅な黒転)を見込んでいます。
当社の業績信頼度は非常に低いので、初年度は完全に画餅状態ですが
ICタグの導入等を含めたMD再構築と、仕入原価低減のための出店・改装
・大型化に舵を切っていく方針です。内容に目新しさは特にありません。
業態開発については、基幹ブランドの「ikka」をアッパーラインである「ikka
LOUNGE」へ改装、同様に「LBC」も「Lbc with Life」へと改装することで、
従来型業態の約1.5倍の坪効率を実現しています。また、主力の「ikka」で
キッズ向け商品の取り扱いを増やすことで、ファミリー丸ごとの取り込みを
図っておりますが、SCメインに展開する当社店舗は似たようなアパレル
他社との競合が激しいので、持続性があるかどうかは微妙なところです。
事業以外のところでは、黒字化した2015年6月に22億円の資本剰余金を
振り替えることで利益剰余金の欠損を埋めて、復配にリーチがかかった
のですが、結局直近2期が連続赤字だったため、(通常は)配当出来ない
状態が続いています。それでもイオンへの預け金の46億円や72億円もの
有価証券を抱えたキャッシュリッチの無借金企業であり、まず潰れることは
ないので、優待を貰いながら長い目で見守ることが可能かと思われます。
＊参考記事① 2015-05-15 268円 －－
利益剰余金への振替で配当開始も？コックス(9876)の短評。
＊参考記事② 2014-05-27 184円 －－
趣味は減損？イオン系アパレル・コックス(9876)から株主優待がきました。
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