利益剰余金への振替で配当開始も?コックス(9876)の短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【9876】コックス(東証JQスタンダード) 投資判断 Inline継続

現在値 268円/100株 PER147.5.- PBR0.50 2月無配・株主優待あり

イオン系カジュアル衣料。GMSやSCに店多い。ブルーグラスと合併。

コックスは無配ながら株主優待制度を導入しており、100株以上の株主に
対して2,000円分の優待券を配布していおりますので、優待利回りについて
は約7.46%となります。

業績を確認していきます。
■2012年2月期 売上高 245億円、経常利益▲8.9億円 EPS▲67.1円  
■2013年2月期 売上高 233億円、経常利益▲8.4億円 EPS▲47.9円 変
■2014年2月期 売上高 216億円、経常利益▲13.0億円 EPS▲83.6円   
■2015年2月期 売上高 216億円、経常利益 2.1億円 EPS 1.3円
■2016年2月期 売上高 221億円、経常利益 4.6億円 EPS 1.8円 ce
□2015年8月中 売上高 113億円、経常利益 1.5億円 EPS1.8円 四e 

前2015年2月期の売上高は前期比変わらずの216億円、経常利益は黒転の
2.1億円ということで、対前期・対計画ともに上ブレ着地となりました。
特に前期は286店舗→262店舗に20店舗以上店を減らしているにも拘らず
売上高は前期並みを維持できたことに大きな意味があります。

特に主力の「ikka」の既存店売上高は通期で101.8%と前期をクリアした他
不採算店を容赦なくガンガン閉鎖したため、利益が大きく改善しており
経常利益ベースでは実に15億円もの改善が見られます。

今2016年2月期については売上高221億円、経常利益4.6億円とさらなる
改善を見込んでおりますが、前期の不採算店閉鎖による損益改善が通期
で効いて来ることや、足元では主力4業態全ての既存店売上高が100%を
超えてきていることを踏まえると、十分に走破圏かと思われます。

以上、投資判断についてはInlineでカバーを継続します。
業績改善は顕著ですが、無配と既に株価が出直っている点を割引きします。

なお中計の営業利益は、FY2014/1億円→FY2015/4.7億円→FY2016/7.0億円
を見込んでいたため、絶対に達成困難かと思われたのですが、足元の成長
モメンタムを見る限り、かなりリアリティーのある状況になってきました。

また、今回の株主総会にその他資本剰余金約22億円を利益剰余金に振替え
る議案が上程されているため、これは復配シグナルであることが濃厚です。
そもそも当社は借金がなく、利益剰余金がマイナスであることだけがネック
でしたので、晴れて黒字化となれば心置きなく配当ができます。

*参考記事 2014-05-27 184円 投資判断Inlineでカバー開始
趣味は減損?イオン系アパレル・コックス(9876)から株主優待がきました。

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