趣味は減損?イオン系アパレル・コックス(9876)から株主優待がきました。 | なちゅの市川綜合研究所

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当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【9876】コックス(東証JQスタンダード)投資判断 新規Inline

現在値 184円/100株 PER--.- PBR0.34 2月無配・株主優待あり

イオン系カジュアル衣料。GMSやSCに店多い。ブルーグラスと合併。

コックスは無配ながら株主優待制度を導入しており、100株以上の株主に
対して2,000円分の優待券を配布していおりますので、優待利回りについて
は約10.86%となります。

業績を確認していきます。
■2011年2月期 売上高 235億円、経常利益 1.4億円 EPS▲14.0円 
■2012年2月期 売上高 245億円、経常利益▲8.9億円 EPS▲67.1円  
■2013年2月期 売上高 233億円、経常利益▲8.4億円 EPS▲47.9円 変則  
■2014年2月期 売上高 216億円、経常利益▲13.0億円 EPS▲83.6円   
■2015年2月期 売上高 211億円、経常利益 1.9億円 EPS▲ 9.0円 ce
□2014年8月中間売上高 104億円、経常利益▲3.5億円 EPS▲16.3円 四e 

前2014年2月期については中間段階から業績進捗が怪しくなっており、
年が明けた1月になってやっと期初の数字を下方修正しました。
結局通期でしめてみれば、売上高こそ修正値を微妙に上回ったものの
利益面では更にショートして大幅赤字が更に拡大という酷い決算でした。
(ちなみに売上高についても前年比で8%程度へこんでいます)

まぁ兎に角やることなすこと全て裏目をついている印象であり、
前期の修正の理由も夏物衣料不振とかセールの長期化・秋物立上りの遅れ、
暖冬による冬物重衣料の販売不振など未達の理由には事欠かない感じです。

それに加えて、減ったとはいえ未だそれなりの商品在庫が残っていたり、
数多の赤字店舗の閉鎖などによる大幅な減損が恒例行事となってます。
今期予想に関しても期初から最終赤字予想という、戦う前に白旗状態
となっており、正直なんだかなぁという感じの香ばしさが漂っています。

足元に既存店売上高は3月102%、4月99.4%で推移していますので、
うまくやれば黒字であがれそうな気もするのですが、さすがに修正を
連発してきた経緯があるので自重しているのかもしれませんね。

投資判断についてはInlineでカバーを開始します。

そんな負け組根性だけはしっかり浸透している当社ですが、利益剰余金が
マイナスではあるものの借金は無く、現金は47億円も持っていますので、
配当はしばらく出ないとしても、優待の廃止はなさそうなのが長所です。

主力業態のikkaでは、新業態のセレクトショップで超廉価版のアローズ
みたいなことを始めており、成果は全くの未知数ですが、引き続き
生暖かい目で見守っていきたいと思います。

なお中計の営業利益は、FY2014/1億円→FY2015/4.7億円→FY2016/7.0億円
を見込んでおり、「へそでスパゲッティー食う」級の難易度となってます。

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