今日ではツイッターなどのSNSでのやり取りや、堅調な相場を背景とした
勉強会やオフ会の開催などを通じてなされることが多い印象を受けます。
そしてそれだけが原因ではないとは思いますが、最近の個人に人気の新興
株は火がつくのも早ければ、鎮火するのも早くなっています。特にツイッターで
派手に値動きしているような銘柄の検索をかけると、凄腕とされるその銘柄
の本尊みたいな投資家さんと、それに相乗りする投資家さん達のツイートが
わんさか出てきます。そして一旦値動きが悪くなると、箝口令でも敷かれたか
のように、驚くほどその銘柄のことを誰も呟かなくなるのも特徴と言えます。
これは私が勝手に思うところであるのですが、相場の賞味期限が過ぎた銘柄に
ついて語るのは、どこか恥ずかしいという気持ちもあるのではないでしょうか。
「いつまでそんな銘柄いじっているんだ」的な感じで、下手な人と思われたく
ないんだと思います。
この手の見栄みたいのものは本当にやっかいで、本当は自分でしっかり調べて
買った実力のある銘柄で、株価的にも一度は見せ場があったような場合でも、
ツイッターやブログで話題にならなくなると、自分だけ話題にするのが恥ずか
しくなってきたり、下手すると周りの雰囲気にのまれて売ってしまう可能性も
あると思います。
そもそもの話となりますが、ひと相場起こせるような銘柄は業績や材料的にも
何かしらポテンシャルのある場合が多いので、短期的な賞味期限切れで興味を
なくしてしまうのは非常に勿体ないと思います。私などはツイッターで銘柄名
で検索かけて殆どヒットしないような場合、短期的な個人投資家の売り圧力が
あまり無いということなので逆に安心します。
とにかく銘柄に変な見栄(その銘柄を売買することによるネット上での見栄え)
を張るのは、次第に自身の運用方針や哲学を蝕んでいく要因の一つですので、
控えた方がよろしいかと思います。極論になりますが、既に誰も触っておらず、
持っていて恥ずかしいくらいの銘柄でも一向に構わないということになります。
※補足:
今回は「銘柄選択」による恥ずかしさをテーマにしましたが、これは「パフォー
マンスの高低」や「運用資産額の多寡」による恥ずかしさも似たような話です。
変な見栄を張ることで、どこかで運用に無理が出て、うまくいかなく例は枚挙に
暇がありません。最近は見栄っ張りな投資家さんが本当に増えたと思います。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。
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