現在値 2,513円/100株 PER14.3 PBR1.64 5月配当優待 11月配当優待
中古区分所有マンションへ投資し賃貸と売却を組み合わせて物件運営。
配当金は5月11月の年2回で合計50円で、配当利回りは1.98%となります。
スター・マイカは株主優待制度を実施しており、100株以上の5末株主に対
して1,000円分のクオカードを進呈しているほか、11末株主には2,000円
相当の美容・健康・生活関連を配布しておりますので、これらを合算した
配当優待利回りは約3.18%となります。
業績を確認していきます。
■2012年11月期 売上高 128億円、経常利益 9.8億円 EPS 59.5円
■2013年11月期 売上高 135億円、経常利益 12.3億円 EPS 83.8円
■2014年11月期 売上高 139億円、経常利益 12.8億円 EPS 85.8円
■2015年11月期 売上高 193億円、経常利益 17.9億円 EPS 123円
■2016年11月期 売上高 209億円、経常利益 25.8億円 EPS 185円
■2017年11月期 売上高 218億円、経常利益 27.2億円 EPS 193円 ce
□2017年5月中間 売上高 104億円、経常利益 13.8億円 EPS 100円 ce
2016年11月期の売上高は前期比8.5%増の209億円、経常利益は同43.6%増
の25.8億円となり、またもや予算を上回って大幅な増収増益を達成しました。
主力の中古マンション販売が底堅く推移したほか、インベストメント事業に
おける物件売買が大きく伸長し、営業利益ベースでは前期比で3.5倍の10.5
億円を稼ぎ出したので、平たく言うと(本業外の)転売で儲けた形となります。
なお今2017年11月期に関しては、売上高が3.9%増の218億円、経常利益は
5.7%増の27.2億円を見込んでおります。固定資産に回した分を含めた投資
残高は459→472億円となっており、積み増し幅が鈍化してますので、期初
予想としてはこんなものと思います。前の期にやりすぎた分、今期は横予想
でも仕方ないのですが、期中に2度も業績修正してしまった経緯があるので、
今期については比較的現実的な数字を出してきた印象を受けます。
当社は今2017年11月期を最終年度とする3年中計で、売上高200億円・経常
利益は22.3億円を目指していましたが、1年前倒しで達成してしまったため、
新たに2019年11月期を最終年度とする新3年中計にローリングしています。
売上高は235億円(CAGR4%)、経常利益は35億円(CAGR2%)という横ばいの
数値を置いており、会社側は不動産市況の鈍化によりインベストメント事業
で利益が出なくなることまで見越した上で、計画を立てていると思われます。
また業績の伸びの鈍化にともない、急速に株主還元に舵を切ってきており、
増配継続【12→15→18→29→45→50円(予】に加え、中長期的な配当性向
目標である30%水準に対してもまだまだ余裕があるため、今期の業績いかん
では60円程度までの増配は十分あり得るかと推察します。ただ株価が高値圏
であり、自社株買いもここ最近は行っておらず、会社側も東証一部への鞍替
を公言していることから、POの可能性は捨てきれず、留意が必要です。
標題に記しましたが、秋澤社長が昨年退任し、ASSET(2337)創業者でもある
水永さんが会長兼社長として社長に復帰しています。スマホ開錠やVR内覧と
いったITへの取り組みや、民泊ビジネスなどはどう考えても水永さんの方が
推進力があるはずなので、この社長復帰は本当に良かったと考えています。
*参考記事① 2016-03-05 1,396円 ---
創業者の水永氏に続き、日浦CFOも退任。スター・マイカ(3230)。
*参考記事① 2015-03-04 1,179円 ---
意欲的中計で増配ピッチ拡大か、スターマイカ(3230)のレビュー。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。にほんブログ村