
【3230】スター・マイカ(東証JQスタンダード)投資判断Outperform格上げ
現在値 1,179円/100株 PER13.1 PBR0.92 5月配当 11月配当優待
中古区分所有マンションへ投資し賃貸と売却を組み合わせて物件運営。
配当金は5月11月の年2回で合計22円で、配当利回りは1.89%となります。
スターマイカは株主優待制度を実施しており、100株以上の株主に対して、
年1回2,000円相当の美容・健康・生活関連を配布しておりますので、
これらを合算した配当優待利回りは約3.56%となります。
業績を確認していきます。
■2011年11月期 売上高 127億円、経常利益 13.1億円 EPS 80.1円
■2012年11月期 売上高 128億円、経常利益 9.8億円 EPS 59.5円
■2013年11月期 売上高 135億円、経常利益 12.3億円 EPS 83.8円
■2014年11月期 売上高 139億円、経常利益 12.8億円 EPS 85.8円
■2015年11月期 売上高 148億円、経常利益 14.0億円 EPS 97.0円 ce
□2015年5月中間 売上高 77億円、経常利益 7.5億円 EPS 51.9円 ce
前2014年11月期の売上は前年同期比2.6%増の139億円、経常利益は同4.5%
の12.8億円を計上、連続で増収増益を確保し過去最高水準を記録しましたが
期初予想との比較では未達となりました。主力の中古マンション事業は消費
増税の駆込反動と好採算案件の一巡で売上高段階から減少となりました。
今2015年11月期に関しては、売上高が7.0%増の148億円、経常利益は8.8%増
の14億円を見込んでおり、伸び幅は小幅ながら増収増益を計画しています。
前期業績が一服だった分、仕込みに関しては順調に進捗しており前々期末
の棚卸資産269億円が311億円に大きく増加している他、固定資産も20億円
程増加しているので今期の玉は十分です。なおこれらの玉から簿価と販売
経費を差し引いた顕在化していないネット含み益は78億円もあります。
また本決算と同時に向こう3年間の中期経営計画を発表しており、3年後の
2017年11月期の売上高は前年実績比43%増の200億円、経常利益は同74.2%
となる22.3億円を計画しています(※売上CAGR約12.3%、経常CAGR約19.8%)
併せて現在のROE6.9%に対して10%の目標値が示され、配当性向に関しても
現在の21%水準から30%水準への引き上げが示されましたので、利益成長と
併せてより一層の株主還元が期待できる計画となっています。また会社側
が本計画中で一部市場への指定変更を目論んでいることも判明しました。
ということで、投資判断をOutperformに引き上げカバー継続します。
当社はこれまでチビチビとしか増配もしてきませんでしたが、足元では処分
していると思われるエフィッシモや光通信・重田康光氏の影響もあってか増配
に弾みがついており、前々期15円→前期18円→今期22円と増えています。
ネックなのはASSET(2337/現いちご)創業者でもある水永氏が昨年一線を
退いて会長になってしまったことであり、ある程度の成長モメンタムは維持
されると思われるものの、会社として成熟フェーズに入ってしまった可能性
がある点です。中古マンションには大手財閥系などの競合も参入しており
空き家対策の法改正も当社には逆風となることが濃厚なので、外部環境
も思ったよりはよくない可能性もあります。
*参考記事① 2014-01-13 1,519円 投資判断Inline継続
エフィッシモに睨まれ大増配?スター・マイカ(3230)の通期決算レビュー。
*参考記事② 2014-10-31
中古マンション業界の各社別有望度/投資戦略アウトルック(2014.10.31)
![]() | 新品価格 |

*本記事の内容記述は、一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的とはしておりません。




にほんブログ村