現在値 1,351円/100株 PER--.- PBR1.08 4月配当優待 10月優待
栃木県発祥。各地でビューホテル運営、遊園地も。民再申請から再建。
配当金は4月一括の22円の配当で、配当利回りは1.61%です。
日本ビューホテルは株主優待制度を新設しており、4月末10月末の100株
以上保有の株主に対して各2,000円分の優待券を進呈しておりますので、
配当優待利回りは4.58%となります。
業績を確認していきます。
■2013年4月期 売上高 168億円、経常利益 8.5億円 EPS 42.9円
■2014年4月期 売上高 176億円、経常利益 7.7億円 EPS 44.4円
■2015年4月期 売上高 181億円、経常利益 10.5億円 EPS 61.3円
■2016年4月期 売上高 197億円、経常利益 12.5億円 EPS 73.1円
■2017年4月期 売上高 210億円、経常利益 13.1億円 EPS▲175円 修正
□2016年10月中 売上高 102億円、経常利益 7.4億円 EPS 51.0円(12/8)
2016年10月中間の売上高は前期比5.4%増の102億円、経常利益は同4.1%
増の13.1億円となり、増収増益を確保したものの、計画をやや下回りました。
旗艦の浅草VHで、宿泊・婚礼・宴会・飲食の全セグメントで増収を確保した
ほか、両国VHの通期稼働が寄与しました。反面、りんどう湖LVは施設開業
による償却費の増加や天候不順が重しとなり、大幅な利益減となりました。
なお、2017年4月期通期の売上高は6.5%増の210億円、経常利益は4.1%増の
13.1億円予想を据置いていますが、経常外損失で秋田VHの借地権の減損
19億円と高崎VH閉鎖に伴う減損6億円を計上することとなり、最終損益は
期初予想の7億円の黒字から一転し、17億円の赤字に転落する見通しです。
ただレベニューマネジメント推進により、主力7ホテルの稼働率が半年前の
84.1%→85.0%に+0.9pts.改善させつつも、ADRは6,067円→6,408円と300円弱
アップしているので、RevPARベースで着実に良化しています。特に都内の
ホテルは2015年度のインバウンドの活況を背景に、今年度はADRを上げま
くって客離れしているケースが多いので、上手くいっている方だと思います。
また当社は2018年4月期に売上高206億円、経常利益13.4億円をめざす中計
の最中でしたが、本年1月12日に既述の大型減損による減額修正とセットで
ローリング中計を開示してきました。この新中計では4年後の2021年4月期に
売上高250億円、経常利益23億円を目指すこととしており、基本的には現在
11施設の直営ホテル・旅館数を20施設に増加させることによる、「外部成長」
による業績伸長を目指しています。
そしてこの新中計が期待外れなのは、この4年間で117億円の投資を予定し
ているものの、ER対応工事のウエイトが大きく、利益に直結しにくい点です。
特に浅草VH・成田VHで数億円の投資と1ヵ月弱の貸止めによる営業損失が
予想される受変電設備更新や、EVの更新などが控えており、客室改装等と
比べて簡単に投資回収できる様なものではない"純支出"が多くなってます。
これはどのホテルチェーンでもゆくゆくは当たる壁ではありますが、築年数
の古い物件の多い当社ならではの負担要素であるかと思います。
ただこれだけの投資に踏み切れるのは、ホテルの事業環境が極めて良好な
ことの証左でもあり、この新中計(と下方修正と減配)と一緒に5億円(4.13%)の
自社株買いを発表してきたので、会社側姿勢にはある程度余裕を感じます。
現筆頭株主であり、26%超の株券を握るヒューリックは、2015年に当社を56
億円(@2,200円?)で傘下に収めて以降、相当な含み損を抱えていますので
同じみずほ系として、これ以上の評価損を出させる訳にもいかないと思われ
ますので・・・株価的なダウンサイドはある程度限定的かと推察されます。
*参考記事① 2016-09-03 1,251円 ---
インバウンド一服も客室単価は上昇中、日本ビューホテル(6097)。
*参考記事② 2016-02-02 1,764円 ---
ヒューリックと資本提携で中計確度が増大、日本ビューホテル(6097)。
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