一部指定変更・18.7億円公募で成長に弾み、ディア・ライフ(3245)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3245】ディア・ライフ(東証一部) ---

現在値 379円/100株 PER10.5 PBR 2.16 9月配当 株主優待あり

首都圏で投資用マンションを開発、販売。人材派遣など。
配当は9月一括15円配当のため、配当利回りは3.95%となります。

ディア・ライフは株主優待制度を導入しておりまして、9月末に単元以上を
保有する株主に対して、1,000円分のクオカードを進呈しておりますので、
配当優待利回りは6.59%となります。

業績を確認していきます。
■2013年9月期 売上高 33.6億円、経常利益 2.7億円 EPS 8.9円  
■2014年9月期 売上高 23.0億円、経常利益 2.5億円 EPS 5.7円
■2015年9月期 売上高 77.5億円、経常利益 15.3億円 EPS 46.2円
■2016年9月期 売上高 106億円、経常利益 15.4億円 EPS 33.4円 
■2017年9月期 売上高 120億円、経常利益 18.0億円 EPS 36.6円 四e
□2017年3月中間売上高 51.0億円、経常利益 4.8億円 EPS 16.0円 四e

2016年9月期通期の売上高は前期比38%増の106億円、経常利益は同
1.1%増の15.4億円となり、ほぼ期初計画腺での着地となりました。主力の
不動産事業では都市型住宅の供給が進んだことにくわえ、収益不動産
の一棟販売が5棟あったため、業績を牽引しました。また子会社パルマ
を中心とするトランクルームサービスの業務受託が58,344室にまで増加
したほか、付随するITサービスや物件の発掘・開発案件が増加しました。

なお、注目の2017年9月期の予算に関しては一部非開示となっており、
コンセンサス等から予想される売上高は120億円、経常利益は18億円
程度となっています。主力の不動産事業において、前の期に分譲・収益
不動産合わせて120億円の仕入を済ませているため、出口さえ取れれば
売上予算は達成できる公算となります。まだ利益貢献は少ないものの、
トランクルームサービス事業は足許において売上・利益ともに年率5割
成長を確保しているので、今期あたりから本格的な期待が出来ます。


特にトランクルームサービスを手掛ける子会社のパルマ(3461)は、昨年
マザーズ市場に上場したばかりで、依然として当社が6割超の株を握って
いるほか、当社の阿部社長が長年社長をやっていて、現在も会長職に
居座っているほど緊密な関係な親子関係が継続しています。このパルマ
は当社以上に小規模な会社ですが、老舗物流企業であるCRE(3458)と
ストレージのPM会社を設立するなどの動きを見せてきており、本邦初の
REIT組成まで漕ぎ着けられれば、業績の飛躍的な拡大が期待出来ます。

会社側は何処までこのパルマの大化けを計算しているかは不明ですが、
2017年9月期を最終年度とする中計を、大幅に前倒しで達成したことで、
早々に中計をローリングし、2018年9月期に経常利益25億円を目指して
います。やや過大感のある定量値ですが、当社は一部上場の際に18.7
億円も公募でかき集めることに成功しているため、自己資本比率も51%
とかなり高い状態にあり、高値でも物件が仕入れられる状況ですので、
今の市況が横ばい程度であれば、達成可能な数字かと思われます。

現金が41億円あるため、やや持て余し気味なのか、今期から配当性向
を35%→40%に引き上げ、今期は3円増配の15円配当を予想しています。
逆に、ここまでお金がダブついているようだと、いかに子会社のパルマ
が業績を成長させようと、親会社の当社が資金を必要としていないため
パルマの初配には少し時間がかかるかもしれません・・・・。

*参考記事① 2014-12-23 336円* -- (*2015.10_分割修正済1:4)
一部昇格目標を公言、ディア・ライフ(3245)からクオカードが届いたので短評。

*参考記事② 2013-10-29 127円* ---
超小型不動産株、ディア・ライフ(3245)の研究。


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