一部昇格目標を公言、ディア・ライフ(3245)からクオカードが届いたので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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【3245】ディア・ライフ(東証マザーズ)投資判断 Inline格下げ

現在値 1,345円/100株 PER12.4 PBR 2.41 9月配当 株主優待なし

首都圏で投資用マンションを開発、販売。人材派遣など。
配当は9月一括配・35円のため、配当利回りは2.60%となります。

ディア・ライフはこのたび株主優待制度を導入しまして、9月末の単元
以上保有の株主に対して、2,000円分のクオカードを進呈することに
なりましたので、配当優待利回りは4.08%となります。

業績を確認していきます。
■2011年9月期 売上高 13.8億円、経常利益 0.1億円 EPS 9.8円
■2012年9月期 売上高 19.1億円、経常利益 1.2億円 EPS 47.5円 
■2013年9月期 売上高 33.6億円、経常利益 2.7億円 EPS 71.4円  
■2014年9月期 売上高 23.0億円、経常利益 2.5億円 EPS 45.7円
■2015年9月期 売上高 50.8億円、経常利益 6.1億円 EPS 115円 ce
□2015年3月中間売上高 25.0億円、経常利益 3.0億円 EPS 59.3円 ce

2014年9月期は売上高・利益ともに期初計画比で大幅未達となり、前年
同期との比較でも減収減益決算となりました。要因は主力の分譲事業の
期ズレが原因となっていますが、売上高が10億円も削られていますので
相変わらず会社側の業績予想の精度はあまりよくないかもしれません。

ただ、今2015年9月期については上述の期ズレ分が寄与するとともに、
前期に仕込んだそれなりの数の用地(よみうりランド・芝公園など)
の分譲が見込まれており、売上高は倍増の50億円を予想しております。
なお経常利益も2.4倍の6.1億円予想となり利益率が改善します。

今期は分譲と並ぶ主力事業であるトランクルームのアウトソーシング
事業についても、市場の伸びとともに堅調な事業成長が見込まれており
中長期的にストック型の利益貢献が期待出来るものと思われます。

以上、投資判断についてはInlineに格下げします。
理由は前回レビュー時から株価が3倍弱になったことによる妙味低下です。

今期は2017年9月を最終年度とし『売上高100億円・経常利益10億円』
と3年で整数倍の成長を目指す意欲的な中期経営計画の初年度ですが、
前々期に実施したファイナンスを前期には行っておりませんので、
そろそろマンデベ特有の増資リスクにも警戒が必要かもしれません。

なお、今回の株主通信では中計期間中での東証一部への指定替えを
目指すと明記されており、冒頭に記したクオカード株主優待の新設や
本年12末に予定されている株式分割の予定なども総合的に勘案すると
ある程度わかりやすいストーリーが浮かんできます。

*参考記事① 2013-10-29 509円 投資判断Outperformでカバー開始
超小型不動産株、ディア・ライフ(3245)の研究。

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