東証隣接のKDX日本橋兜町を取得!平和不動産(8803)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【8803】 平和不動産 (東証1部) ---

現在値 1,640円/100株 PER14.5 PBR0.69 3月配当 9月配当株主優待

東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所を賃貸。オフィスなど一般賃貸。
配当は年2回の合計26円で、配当利回は1.59%となります。

平和不動産は株主優待制度を導入しており、9月末の単元以上の株主に
千円のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは2.19%です。
なお当社は議決権行使のお礼を実施しており、行使すると千円相当?の
お茶菓子をもらえます(※基本的に榮太郎の甘味セットとなります)

業績を確認していきます。
■2013年3月期 売上高 329億円、経常利益 46.3億円 EPS 61.5円  
■2014年3月期 売上高 432億円、経常利益 56.4億円 EPS 72.7円
■2015年3月期 売上高 343億円、経常利益 65.6億円 EPS 62.5円
■2016年3月期 売上高 370億円、経常利益 67.0億円 EPS 110円 
■2017年3月期 売上高 410億円、経常利益 70.0億円 EPS 112円 ce
□2016年9月中 売上高 154億円、経常利益 35.9億円 EPS 56.8円(10/31)

2016年9月中間期の売上高は前年同期比▲10.1%減の154億円、経常利益
は7.0%増の35.9億円となりました。前期売却物件の名古屋丸の内平和ビル
の賃収剥落が響いたものの、ソリューション事業においてSIA投資法人に
27億円で売却した御徒町CYビル等の棚卸資産の売却や、傘下のREITの
AMFeeの増加が効き、増益を確保しました。


なお今2017年3月期の売上高は10.8%増の410億円、経常利益は4.3%増
70.0億円と期初予想を据置いております。主力の賃貸事業は既述のビル
売却や住宅物件を纏めて売りに出した反動により減収減益となるものの、
ソリューション事業で大きく増収する見込みとなっています。傘下のREIT
にアクロス新川ビルの準共有持分を32億円で売却予定となっています。

特筆すべきは、来年2月にケネディクス・オフィス投資法人より東証に隣接
するKDX日本橋兜町ビル(580坪)を124億円で取得する契約を締結したこと
であり、これで当社が推進する「日本橋兜町・茅場町再開発プロジェクト」の
推進に大きな弾みがつくこととなりました。坪2千万超の物件取得のため、
安い買い物とは言えないものの、戦略的に重要な場所に位置するビルです
ので、本件購入の成就により当社のポテンシャルは飛躍的に上昇します。

当社は2024年3月期を最終年度とする長期の経営計画「NEXT DECADE」
を一昨年に公表しており、最終年度に営業利益100億円を目指しています。
本長計も今期で3ヵ年目となりますが、ここ数年の経常利益の目標額である
50億円については、毎期15~20億円も上振達成できているので、再開発に
よるビル非稼働期間はあるものの、数年前倒しで達成すると見込まれます。

会社側も相応の手応えを感じていると思われ、暫く据え置いていた配当金も
前期に22→26円に4円も増配しています。今期も既に大型物件の売却契約
が済んでいることなども踏まえると、増配含みの展開かと思われます。



*参考記事① 2015-12-08 1,424円 ---
ついに日経225から除外、平和不動産(8803)。

*参考記事② 2015-08-16 1,750円 ーーー
今期は東証賃料12億円減額が響き減益、平和不動産(8803)。

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 特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に 
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。

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