今期は東証賃料12億円減額が響き減益、平和不動産(8803)。 | なちゅの市川綜合研究所

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【8803】 平和不動産 (東証1部) 投資判断 Outperform継続

現在値 1,750円 /100株 PER25.7 PBR0.73 3月配当9月配当株主優待

東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所を賃貸。オフィスなど一般賃貸。

配当は年2回の合計22円で、配当利回は1.26%と物足りない水準です。
平和不動産は株主優待制度を導入しており、9月末の単元以上の株主に
千円のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは1.82%です。

業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 348億円、経常利益 39.1億円 EPS 51.5円 
■2013年3月期 売上高 329億円、経常利益 46.3億円 EPS 61.5円  
■2014年3月期 売上高 432億円、経常利益 56.4億円 EPS 72.7円
■2015年3月期 売上高 343億円、経常利益 65.6億円 EPS 62.5円
■2016年3月期 売上高 385億円、経常利益 50.0億円 EPS 67.7円 ce
□2015年6月1Q 売上高 82億円、経常利益 16.2億円 EPS 23.8円
□2015年9月中 売上高 180億円、経常利益 25.0億円 EPS 25.1円 ce

前2015年3月期の売上高は前期比20.6%減の385億円、経常利益は16.3%
増の65.6億円となりました。前々期に複数の賃貸ビル売却があったため
その賃料収入が剥落したものの、分譲事業で「フラージュ押上」が完売
したことにより、利益に関しては当初予想を大きく上回りました。

なお今2016年3月期の売上高は12.1%増の385億円、経常利益は23.9%減
の50億円と増収減益を予想しています。物件売却少なかった前期と比べ
売上の嵩は増加する見込みですが、今期は東証の賃料減額が12億円
もあるため吸収しきれません。更に再開発のためにテナントの追い出し
を進めているため、この分の家賃減少も減益インパクトとなります。

2017年3月を最終年度とする中計の中間年度となりますが、経常利益
目標の50億円については既にクリアしており、今期も同額の50億円を
予想していますが、1Q時点で既に16億出ているため今期もまた達成
するものと思われます。そもそも横横中計であったため、ローリング
すべきレベルですが、当社の性格上このまま見直なしと思われます。

以上、投資判断についてはOutperformを継続します。
再開発減収を織り込んだ中計は保守的で、純資産割れも魅力です。

なお不動産市況の回復により、当社の抱える賃貸不動産の含み益に
ついても417億円と前期から200億円も上昇しています。兜町再開発
のための種地となるビルも茅場町あたりまでかなり集まってきており、
本中計の終わる2年後はかなり期待出来るレベルになってきています。

ちなみに冒頭の写真は議決権行使書の提出のお礼となります。いつも
榮太郎の1,000円位の菓子折りですが、微妙に去年と内容が異なって
おり、今回は定番の丸缶(黒飴)が入っていました。

*参考記事① 2014-12-22 1,799円 投資判断Outperformでカバー継続
東証の大家さん・平和不動産(8803)からクオカードが届いたので短評。

*参考記事② 2014-07-27 1,591円 投資判断Outperformでカバー継続
平和不動産(8803)から、議決権行使のお礼に榮太郎飴がきました!

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