東証の大家さん・平和不動産(8803)からクオカードが届いたので短評。 | なちゅの市川綜合研究所

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本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報等に基づき、作成されています。
当ブログの情報に全面的に依拠することはお控えいただき、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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【8803】 平和不動産 (東証1部) 投資判断 Outperform継続

現在値 1,799円 /100株 PER36.0 PBR0.81 3月配当9月配当株主優待

東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所を賃貸。オフィスなど一般賃貸。

配当は年2回の合計22円で、配当利回は1.22%と物足りない水準です。
平和不動産は株主優待制度を導入しており、9月末の単元以上の株主に
千円のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは1.77%です。

業績を確認していきます。
■2011年3月期 売上高 301億円、経常利益 51.8億円 EPS 67.4円
■2012年3月期 売上高 348億円、経常利益 39.1億円 EPS 51.5円 
■2013年3月期 売上高 329億円、経常利益 46.3億円 EPS 61.5円  
■2014年3月期 売上高 432億円、経常利益 56.4億円 EPS 72.7円
■2015年3月期 売上高 408億円、経常利益 50.0億円 EPS 50.1円 ce
□2014年9月中間売上高 173億円、経常利益 35.7億円 EPS 38.4円

2014年9月中間期は売上高こそ前期実績を下回ったもの、経常利益は
1割弱の増益を確保しました。当社は中間の業績予想を開示しないため
進捗率等で判断するしかありませんが、概ね好調推移と思われます。

特に前期からの売上高の減少についてはイグジット案件のあるなしに
よる影響が大きかったためであり、むしろ副業の住宅の分譲において
は「フラージュ押上」を上期で完売させるなど健闘しているため、
特段問題ないものと捉えております。

主力の賃貸事業においては上述した前期のイグジットによって所有の
ビルが何本か減ってしまっているはずなのですが、今中間期の賃料収入
の減少は▲1.6%程度に抑えてられており、新規取得や家賃改定などで
そこそこカバー出来ている印象です。

以上、投資判断についてはOutperformを継続します。

今期は2017年3月を最終年度とし、経常利益50億円を目指すという横横
予想の中計初年度ですが、今期末時点で早くも前倒達成が濃厚です。
ただ業績的には好調に推移していても、兜町界隈の再開発案件に着手
している最中ですので、増配などの株主還元は当面先と思われます。

ちなみに当社は含み資産株として位置付けもありますが、現在の賃貸用
不動産の含み益はせいぜい200億円程度しかありません。やはり当社の
秘めたポテンシャルが活きてくるのは兜町再開発の姿が具体的に見えて
くる辺りのような気がします。地域一体開発によるエリアの賃料増加で
東証からの家賃減額要求をくい止められるかどうかもポイントです。

*参考記事① 2014-07-27 1,591円 投資判断Outperformでカバー継続
平和不動産(8803)から、議決権行使のお礼に榮太郎飴がきました!

*参考記事② 2013-10-05 1,675円 投資判断Outperformでカバー開始
信頼のクオカード銘柄、平和不動産(8803)の研究。

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