
【8803】 平和不動産 (東証1部) ---
現在値 1,424円 /100株 PER21.5 PBR0.73 3月配当 9月配当株主優待
東京、大阪、名古屋、福岡の証券取引所を賃貸。オフィスなど一般賃貸。
配当は年2回の合計22円で、配当利回は1.51%となります。
平和不動産は株主優待制度を導入しており、9月末の単元以上の株主に
千円のクオカードを進呈していますので、配当優待利回りは2.24%です。
なお当社は議決権行使のお礼を実施しており、行使すると千円相当?の
お茶菓子がもらえます(基本的に榮太郎の甘味セットとなります)
業績を確認していきます。
■2012年3月期 売上高 348億円、経常利益 39.1億円 EPS 51.5円
■2013年3月期 売上高 329億円、経常利益 46.3億円 EPS 61.5円
■2014年3月期 売上高 432億円、経常利益 56.4億円 EPS 72.7円
■2015年3月期 売上高 343億円、経常利益 65.6億円 EPS 62.5円
■2016年3月期 売上高 385億円、経常利益 50.0億円 EPS 67.7円 ce
□2015年9月中 売上高 171億円、経常利益 33.6億円 EPS 53.9円 ce
2015年9月中間期の売上高は前年同期比▲0.9%減の171億円、経常利益
は▲6.0%減の33.6億円となりました。期初予想は東証の賃料減(12億円)
を織り込んで大幅減益としていたものの、既に棚卸資産に振り替えていた
名古屋丸の内平和ビルを売却したことで凹んだ分の利益を殆ど取り返し、
前年同期比で数%程度の減益にとどまりました。
なお今2016年3月期の売上高は12.1%増の385億円、経常利益は23.9%減
の50億円と増収減益予想を据え置いております。前述のとおり上期の
ビル売却である程度数字を作ったため、通期予想水準は確保してくる
公算が高いものとみられます。兜町界隈の再開発絡みで貸止にしている
ビルを除けば、空室率は1.7%程度であり、稼働は高水準です。
また賃貸事業の再開発絡みの収入減は重いもものの、分譲やリートAM
の不動産ソリューション事業が収益を下支えしており、リートAMからの
フィー収入の増加や新浦安41戸の売上計上を予定しております。
2017年3月を最終年度とする中期経営計画についても、順調に推移して
おり、目標とする営業利益72億円(経常利益50億円)に関しては問題なく
達成する公算が高まっています(元々3年間ヨコヨコの計画でしたが・・・)
標題の通り、ついに日経225から除外されてしまった訳ですが、当社が
注力する兜町再開発の2案件(兜町PJ、茅場町PJ)が国家戦略特区の
都市再生プロジェクトに選定されるなど、明るいトピックもあります。
一応、都の構想だと東京駅から茅場町方面に向かう永代通りを金融軸
(Tokyo Financial Street)に位置づけ、「東京国際金融センター」として
いく方向性の様ですので、PJ竣工の2020年辺りは期待できると思います。
*参考記事① 2015-08-16 1,750円
今期は東証賃料12億円減額が響き減益、平和不動産(8803)。
*参考記事② 2014-12-22 1,799円
東証の大家さん・平和不動産(8803)からクオカードが届いたので短評。
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*本記事の内容記述は一般に入手可能な公開情報に基づき、作成されています。
特定の証券・金融商品の売買の推奨ないし勧誘を目的としておらず、本記事に
基づいて投資を行い、何らかの損害が発生した場合でも責任を負いません。




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